検証されるべきは「被曝の死の商人」の思想
http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/zatsukan/040/040.html
ICRP勧告が経済や社会の合理性という観点
<一部抜粋>
この手法がその適用範囲を拡大し、そして無限に拡大していったならどうであろうか?それは本来「金には換算できない」価値までも金に換算するであろう。それが、「中小企業基盤整備機構」が掲げる「コスト・ベネフィット分析」である。ここでは「人の生命」や「環境」にまで値段がつけられている。それは手法そのものの欠陥である。
東京電力福島第一原発事故で失われた一人一人の健康や生命、つつましくも幸せだった一人一人の生活、美しかった海岸、自然の山々、海の幸、山の幸、自然環境、その他言葉にならない諸々の価値、これらに誰が正当な値段をつけられるというのか?
補償はできる。また金銭という形で謝罪はできる。しかしその値段は、決してその本来持っている価値ではない。それには値段がつけられないのだから。
中川が言うように、「コスト・ベネフィット解析」(費用便益分析)を放射線防護の基本方針に取り入れた途端、それは無限に拡大された、欠陥だらけの「コスト・ベネフィット解析」にならざるを得ない。ありとあらゆるものを「金」に変えていく「ミダス王の手」とならざるを得ない。そして命や健康や「ふるさと」が金に換算される。その命や健康や「ふるさと」は必ず安く値踏みされる。高く値踏みすれば、「原発」が立ち行かなくなるのだから。その姿は「被曝の死の商人」そのものである。
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日本において絶対視されているICRPについての検証。