大飯破砕帯、第三者調査を求めて;意見聴取会へのアピールと国会議員有志一同の要望書 | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

本日31日(火)午前に行われ
る経産省別館前アピール行動の案内をご紹介します。時間稼ぎとごまかし
ではなく、公正な断層調査をさせるためのアクションです。可能な方はぜひ
ご参加下さい。

なお、地震・津波に関する意見聴取会の模様はIWJによりUstream中継され
ます。ご注目ください。

【Ustream中継:IWJ チャンネル3】
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3

[転送・転載歓迎]

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みなさまへ(拡散希望)

大飯原発破砕帯の再調査が決まりましたが、関電の計画では、調査に時間を費や
し、再稼働問題と切り離そうという意図が見え見えです。調査会社が、大飯原発
を作った三菱重工の系列会社であることも問題です。第三者による早期の調査、
原発を止めての調査が必要です。

31日に行われる地震・津波に関する意見聴取会ではそのあたりが問題になり
ます。いつものように、開始前に会場の経済産業省別館の前でアピールとチラ
シ撒きを行いたいと思います。よろしくお願いします。

阪上 武

■意見聴取会前の経産省別館前アピール行動
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2012/07/post-ab9b.html

◇7月31日(火)
◇経済産業省別館前
(千代田線・日比谷線霞ヶ関駅C2出口すぐ、丸の内線霞ヶ関駅B3a出口200m)
◇9:15~10:00
・意見聴取会委員等へのアピールとチラシ配布
[連絡先]阪上(090-8116-7155)

【呼びかけ】
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
プルトニウムなんていらないよ!東京
国際環境NGO FoE Japan
原発を考える品川の女たち
福島原発事故緊急会議
再稼働反対!全国アクション

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国会議員有志一同が本日(7/30)に提出した、
「関電破砕帯調査は第三者がするべきである」との緊急要望書を、以下にペーストします。
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大飯原発の断層再調査に関する緊急要望書

内閣総理大臣 野田佳彦様
経済産業大臣 枝野幸雄様

◆断層の再調査の実施主体は、またも大飯原発を建設した三菱重工の関連会社であり、公平性・信憑性に重大な問題がある
◆最長(ママ)は、原発関連企業ではなく、第三者で実施してください
◆調査・評価に12月末までかけるのではなく大飯原発の運転を停止して、早急に調査・評価を行ってください

7月17日の「地震・津波に関する意見聴取会」(以下、「意見聴取会」)において、委員から再調査の必要ありとの厳しい意見によって、18日に保安院は再調査を指示する文書を関西電力に出しました。この保安院の指示内容等について、超党派の議員の有志一同は、緊急に以下の要望をいたします。

再調査の実施主体は(株)ダイヤコンサルタントです。設置許可申請当時にトレンチ調査を行った会社と同じです。この会社は、大飯原発3・4号の建設を行った三菱重工の関連会社です。このような会社が再調査を行うことは、調査の公平性・信憑性に大きな問題があります。

再調査・評価は、第三者が実施してください。再調査・評価には、「意見聴取会」の委員と、大飯断層問題に警鐘を発している渡辺満久氏(東洋大学・変動地形学)などの専門家を含めるべきです。

今回関電が発表した追加調査の実施主体は、(株)ダイヤコンサルタントです(関電に確認しました)。この会社は、大飯原発3・4号の設置許可申請当時、問題となっているトレンチ調査を実施した会社です。(株)ダイヤコンサルタントは三菱マテリアル(株)や三菱東京UFJ銀行が株主である三菱グループの企業であり、大飯3・4号の建設を行った三菱重工の関連会社です。

このように、身内企業や原発を建設する会社の関連企業が調査を行っていたことは、調査の公平性・信憑性に重大な問題があります。それにもかかわらず、今回もまた同一の会社に調査を実施させるなど許されることではありません。

原発の運転を継続したまま12月末まで調査に時間をかけるのではなく、原発を止めて、早急に調査・評価を行うべきです。

関電が公表した「追加調査の実施工程」では、最終報告が12月末、中間報告が10月末となっています。調査はもっと迅速にできるはずです。とりわけ問題になっているF‐6破砕帯が走っている箇所のトレンチ調査は、掘削と埋め戻しを入れても1週間もあれば可能だと専門家は述べています。関電の工程表では、トレンチ調査だけでも2ヶ月を要する計画となっています。

活断層の可能性を残したまま、大飯3・4号の運転が強行されていることによって、地元をはじめ多くの人々が不安と危険を感じながら生活していることを考慮してください。原発の運転を停止しして、早急にトレンチ調査を行い、まずその結果を検討してください。

緊急要望事項

1.現地再調査については、第三者が調査・審査をすべきである。「地震・津波に関する意見聴取会」の委員と、大飯断層問題に警鐘を発している専門家達が含まれるべきである。

2.調査に当たっては、掘削場所の「選定」は、すでに渡辺満久教授が3地点を示しており、早急に掘削調査を開始すること。

3.破砕帯の活動性を確認するのだから、北陸電力への指示文書と同様に、破砕帯等の活動年代を特定するため、新たに掘削するトレンチ内地層の年代測定を実施するべき。

4.F‐6断層のみならず、周辺の断層の活動性の有無を含め、断層と周辺の活断層との関連性の調査を実施するべき。

5.敷地内断層(破砕帯)活動性の調査、審査が必要であることが確定された以上、原子力安全・保安院は大飯原発3・4 号機再稼働の最終認可を出さず、直ちに運転を止めるよう指示するべき。

2012年7月30日

国会議員有志一同(五十音順)

阿部知子 石田三示 大河原雅子 柿澤未途 加藤修一
川田龍平 河野太郎 平智之 谷岡郁子 橋本べん
服部良一 平山誠 福島みずほ 三宅雪子