原子力規制委員会委員長・田中俊一 | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

前略,毎度のことで恐縮ですが,誤字脱字・文章推敲の不十分をご容赦ください。

既にマスコミ報道されておりますように,新たに設立される原子力規制委員会の委員長に田中俊一氏が内定いたしました。下記はその田中俊一氏,ならびに原子力規制委員会に関する情報・コメントです。

 原子力規制委員長に内定している田中俊一氏は,原子力委員会委員長代理・元日本原子力学会長・元日本原子力研究開発機構特別顧問で,典型的な原子力村の住人である。権限の大きい新たな「原子力規制委員会」の委員長として,今後の日本の生死与奪の権を持つことになる。日本国の去就・日本人の命と健康と運命は,彼の采配下に置かれたと言っても過言ではないだろう。
同氏は事故直後から「謝罪・後悔の念」を示したり,真っ先に被災地の福島に入って除染活動を開始するなど,原子力村にあっては反省色を見せる「ハト派」の親分的存在。故に,単細胞ゴリオシ強硬派の原子力村「タカ派」からは「裏切り者」と見られている可能性が無きにしもあらず。
 その「半転向組」と思わしき田中俊一氏の,おそらくは「見張り番」「お目付役」として規制委員にノミネートされたのが,アイソトープ研の中村佳代子氏と(独)日本原子力研究開発機構の更田豊志氏(ふけた)ではないか。両者の所属する組織はいずれも原子力村の役場のようなところ。特に,これまで原子力規制の役所に多くの人間を送りだしてきた(独)日本原子力研究開発機構(高速増殖炉「もんじゅ」の開発・運営)所属(「元」を含む)の人間が規制委員会の委員になるなどというのは,規制される方が規制をする,というこれまでのパターンと全く同じである。
 このメンバーでは,おそらく原発・核燃料施設の安全性や運営の適正性(例えば情報公開やコンプライアンス)などについての厳格な規制は困難だろう。原子力規制に関して,引き続き原子力村内部でのリレーが続いている。これは,原子力村による日本国民に対する「宣戦布告」である。日本滅亡をかけた「最終戦争」がいよいよこれからがホンチャンとなる。
(田中俊一氏の名前が,山下俊一氏と同じというのは偶然か,神が下した必然か?)

*読売オンライン(就任内定報道)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866922/news/20120720-OYT1T00016.htm?from=tw

*原子力業界御用学者リスト@ウィキ:「田中俊一」
 http://www47.atwiki.jp/goyo-gakusha/pages/92.html

上記サイトに掲載されている「筋のいいコメント」を若干ご紹介しますと
(事例1)
今、田中俊一の映像を見た。 今更何言ってんだって感じだな。
要約すると『原子力を推進してきたが、年寄りだから本当はもう知らん顔しててもいいんだけど、一応謝っておく。年寄り推進派は皆同じ気持ち。ごめーん。』  
自責の念から逃れたいだけで、何の意味もない。

(事例2)
あれは原研OBに対する猛烈な抗議がよほど堪えたからだ。
原研は多くの研究者を安全委員会の委員やスタッフ・保安院に送りこんできたから、
今度の事故で責任は重大と突き上げられた。委員長経験者は黙ってるのかと。
そうでないとあんな会見を開くような殊勝な人達じゃないよ。

(事例3)
このスレで何度か言及されてきたが、田中俊一が相変わらず放射性物質と福島県民は共存ぜざるを得ないと言っているが、加害者の一人たるいわゆる御用学者が被害者に放射性物質との共存を強要する構図というのはあってはならないことだろう。
児玉氏が田中の共存しかないとの言を受けて「学者のやるべきことは国民の判断材料とするために本質を提示することであって、経済的なことを考えるのは政治家の仕事。原子力学者が自らの使命を忘れ政治家や経済人になったことが事故の原因、
そこの反省無くして東大の再生も科学者への信頼も戻らない」 と喝破していたが尤もだと思う。なぜそこを御用達は理解できないのか。そもそも原子力村の構成員の責任で高齢者以外は移住させるのが筋だ。政府もだが住人を焦って戻そうとするのは経済的なことか自らの責任追及を恐れてのことなのか。

(事例4)
田中俊一氏の現在の所属先「NPO法人・放射線安全フォーラム」なんだが、
理事長の加藤和明氏が書いたコラムの内容(と文章力)がとっても危うい。
http://rsf.or.jp/column/column.html

たとえばこれ。「放射線リスクへの対応が原子力災害のリスクを増大させている」
http://rsf.or.jp/column/column110418.html




(事例5)
この貸借対照表のような考え方を批判しつくしたい気がする・・・
田中俊一「放射線被ばくの基準は、生活を維持することの利益と健康リスクの影響を考慮して決められていますので、厳しすぎると他のマイナスの方が大きくなります」


*田中俊一TWITTER(リンクされているサイトを見て下さい)
 http://togetter.com/li/341682

*「ニュースにだまされるな8/6(土)「放射能汚染 なぜ拡大したのか」全7」
 http://www.youtube.com/playlist?list=PL64EDC40C8AA3AF4A
 http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-666.html

*田中俊一(御用)インタビュー
 http://www.jaero.or.jp/data/02topic/fukushima/interview/tanaka_t.html

*田中俊一批判(1):金子勝慶應義塾大学教授
 https://twitter.com/masaru_kaneko

*田中俊一批判(2):阿武隈裏日記(表もあるそうです)
 http://gabasaku.asablo.jp/blog/2011/07/28/5988161

*田中俊一批判(3):ある市民運動のリーダー
 原子力規制委員会の初代委員長候補の田中俊一は、昨年12月6日の原子力損害賠償紛争審査会の終了間際に、「低線量被曝の不安に対しては線量引き下げ努力や定期的な健康診断、モニタリングといった長期的対策が必要で、個人賠償の対象とすべきでない」と言い放った人物です。・・・(中略)・・・当日傍聴された方は鮮明に記憶されているのではないでしょうか。
こんな人間を規制委員長に据えさせるわけにはいかないと思います。

・許しがたい原子力損害賠償紛争審査会(ねこの小道のブログ)
http://ameblo.jp/soratosuna/entry-11100476273.html

*田中俊一講演会学習会「福島における除染のあり方について」 1/8(VIDEO) 
http://www.youtube.com/watch?v=A3HyDA7hlvY
 
*福島第1原発事故に関する専門家緊急提言(提言)(VIDEO)(活字記事)
 http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/hiroshima_nagasaki/fukushima/20110401.html
http://www.yomiuri.co.jp/stream/press/movie.htm?id=19649&feed=19649
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110401-OYT1T00801.htm

*明日への提言「国は対応迅速化図れ」NPO法人放射線安全フォーラム副理事長 田中俊一氏
 http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2012/03/post_3374.html
草々


田中一郎
「市民と科学者の内部被曝問題研究会」会員
「原子力資料情報室」会員