【新刊】「原爆 から原発廃絶まで――つづく被爆と被曝労働」など | 脱原発の日のブログ

脱原発の日のブログ

12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

【転送・転載大歓迎】
原発とめよう!九電本店前ひろば第255日目報告
呼びかけ人(4月20日座り込みから12月30日現在総数1972名)
★原発とめよう!の輪をひろげる【呼びかけ人】を募っています。
 
《九州・沖縄・韓国に住む市民による さよなら原発ネットワーク》 
  ホームページ: http://www.goodbye-nukes.com

「原発なくそう!九州玄海訴訟」
ホームページ:http://no-genpatsu.main.jp/index.html
 原告・サポーターを募集しています。(九州以外の方もO.k)

  <ひろば・想い・感想・ご意見等 嬉しいです>
 ★私たちの声と行動で原発・再稼働は止められます。★

横田つとむ さんから:
青柳様
やっと年賀状を書きました。
パソコンをお持ちの方には メールで、Facebook、
ブログ でごあいさつする予定です。

いつものカフェで おなじみさんと話しました。
年明け 早々 忙しくなりそうですね と。
相手は 予定の行動で 原発稼動に動いてくると。
負けられないですよね。

あんくるトム工房
2011年の大きなニュース   http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/1645

  今年も残すところ あと1日となりました。
  皆さま よいお年をお迎えください。

西山 進 さんから:
青柳行信様
 2011年もあと1日ほどで終わりです。
寒風の中、もうすっかりテント村の住民になった青柳さん、
アンクルさんや上条さんたちのほほを赤く染めた姿が浮かびます。
 
 真部社長のうしろにいる会長なる人物、九州財界の主、この男が問題ですね。
 
 幸い原発が止まりましたが、再稼働は絶対やらせてはならないと思います。
 いま、国も東電も被害を小さな枠に押し込めて、世論の鎮静化に狂奔しています。
 補償を最小限にとどめ、片や除染にまたぞろゼネコンがしゃしゃり出てひと儲けをたくらんでいます。

  マスコミも右往左往していますが、その中で、人間の命の問題だと、危機を感じている
 マスコミの中の心ある記者たちが頑張っています。
 
 来年は、宣伝のたたかい、情報を広げることが勝負の分かれ目です。

 新潟県巻町の原発建設に反対するたたかいいは
 1969年、新潟日報、巻町原発建設をスクープ。
 70年、漁業組合が立ち上がり、それから原発推進の町長リコール、
 住民投票。地をはうような市民運動で、
 東北電力は2003年12月、原発建設を断念しました。
 35年にわたる粘り強いたたかいでした。

 今年の初夢は来年は、
 魚をとっている漁民を仲間に入れて
 玄界灘に漁船を連ね、 
 玄界灘の見える海を背景に
 ひねもすのたりのたり(原発さようなら10万人集会)。

指方邦文 さんなから:
おはようございます。
今日は、みそか、今年も明日までです。
何かとお世話になりました。
今年最後のメッセージになるかも知れませんが、
原発を外国に輸出すると言うことになれば、
日本のイメージに傷がつき、他の輸出産業に対しても
良くない影響が出ると思いますが、如何ですか。

ママは原発いりません さんから:
青柳さま、上条さまこんばんわ。
年末寒さ厳しい中、最後までテントでの座り込みどうもありがとうございました。
ママ原の忘年会も、顔をだせたらと思っていたテントの忘年会へも参加できませんでしたが、
震災後、毎日青柳さんからのメールを受け取るたびに、テントの皆さまの顔を思い浮かべ、
いつの間にか私の中の皆さんとのつながりが深まっているように思います。
今までのご活動、本当にありがとうございます。
来年も私達の目標に向けて、ひたすら進んでまいりましょう。
しばしゆっくりお休みされて下さい。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。

ゴンマーサ さんから:
お疲れ様です。
いま、あさこハウスにハガキを出そうと全国的な動きになっています。↓

RT @chika_sara: 【拡散】青森・あさこハウスからSOS!東北電力があさこハウス までの道を閉鎖目的で交通量を量り始めました!毎日ハガキ一枚お願いします! …応援を!
039-4601青森県下北郡大間町字小奥戸396「あさこハウス」

そして、クロネコメール便を利用すれば、さらに運送車が増えますよという返信 ツイートもあって、みんないろいろ工夫してるんだな~と感心します。

私もツイッターで知り、数日前からハガキを出しているのですが、あまりにきたない字に(笑)我ながら辟易しています(^_^;)
パソコンに頼りきりの生活になっていて、ペンで字を書くことが苦痛になっているのです!
自分の字を見てため息をつきながら、でもせっせとハガキを書いていますよ(笑)
年賀状も出します!

本日送ったハガキです。(実物は手書きなので目も当てられませんが…)↓

「いま九州電力管内では全ての原発(6基)が止まっています!祝!絶対に再稼働 させてはいけませんね!
「原発なくそう!九州玄海訴訟」も始まります。
九州も頑張らなければ!来年の3・11福岡集会に来ていただけたら嬉しいな!なんて思ってます。」

ツイッターで大間と上関(祝島)の対談を希望する人もいました。
福岡の集会で、九州の活動も交えて経験交流の対談が実現すれば勇気百倍!でいいのになあという希望でした。
九州では原発全基が止まっている現状で、九電サイドは再稼働を遮二無二やってくるでしょうから、
ますます厳しい状況になっていきますね。
頑張らないかんばい!

鹿児島 木村 朗 さんから:
椛島敏雅弁護士殿(Cc:青柳行信さま)
 ご連絡を有り難うございます。
青柳さんから椛島弁護士をご紹介いただきましたが、池永弁護士には院生時代からお世話になっています。
浦田弁護士とは同期生(僕の方が5歳ほど年は取っていますが…笑い)。
九大時代の恩師が石川捷治先生で、九大の出水君は僕のその石川ゼミの後輩です。
今回は玄海原発訴訟への申込書の件でお世話になりました。
昨日書類の郵送を、今日入金を済ませたことをご報告します。
ここ鹿児島でも、増田弁護士が中心となって進めている川内原発訴訟の原告団に参加することになっています。
また、東京で前田朗先生が中心となって取り組んでおられる下記の原発民衆法廷にも協力させてもらっています。

第1回原発民衆法廷の開催日時、場所は―
  2012年2月25日(土) 午後1時~7時機械振興会館ホール
 (港区芝公園3-5-8,地下鉄神谷町から徒歩6~7分)

 また、2009年11月からインターネット新聞NPJで論評「時代の奔流を見据え て─危機の時代の平和学」
http://www.news-pj.net/npj/kimura/index.html
を連載させてもらっています。ここ6回ほどは原発問題について発言させていた だいています
(来年春に本にまとめ直して法律文化社から出版する予定)。
 3・11とフクシマを経験した今、「それ以前の日本・社会にはもはや戻るこ とはできないし、また戻ってはならない」、
「原発・核兵器・基地のない世界を実現したい」と強く思っています。
玄海原発訴訟関連で何か動き・情報があればご連絡いただけると大変有り難いです。
 今年は本当に言葉に言い尽くせないほど過酷な年でしたが、来年は日本も世界 もいろんな面でさらに状況が悪化しかねな
いという悪い予感がしています。そうならないためにも、自分にいま何ができる かを模索しながら日々を悔いることなく生きてい
きたいと願っています。
 それでは、これからどうぞよろしくお願いします.良いお年を!

Q 「原発なくそう!九州玄海訴訟」は「玄海プルサーマル裁判の会」とは違う のですか?
A1「玄海プルサーマル裁判の会」は、福島第1原発事故の前から提訴している 裁判で、新たに提訴する「原発なくそう!九州玄海訴訟」とは違いますが、両方 の裁判の弁護団はともに「脱原発弁護団全国連絡会」の会員となり協力しています。
2「玄海プルサーマル裁判の会」は、"MOX燃料を使用するな"という要求から、"玄海原発1~4号機の運転をするな"という要求に変更するとのことですから、私たちの裁判と似ています。
しかし、以下の点が「原発なくそう!九州玄海訴訟」の特徴です。
① 国を被告に据え、国の責任をも明らかにしたいと考えています。
② 国に対して慰謝料の請求をもしています。但し、これは副次的な違いです。
③ 圧倒的多数の人々の参加する裁判を目指し、最低4桁(1000人以上)で提訴し、「1万人原告」を目指しています。
④ 地元九州の弁護士が訴訟代理人となっています(現在100名超)。
3 「玄海プルサーマル裁判の会」に参加している方も「原発なくそう!九州玄 海訴訟」の原告になることは当然出来ます。二重提訴になるのではないかとご懸 念の方もおられるかもしれませんが、「国に対する運転差止請求・慰謝料請求」 などは玄海プルサーマル裁判と重なりませんので、問題はありません。
4 双方の裁判が発展していくことは、「すべての原発をなくそう」という私たちの願いを実現する大きな力になると考えています。
  2012年5月には、「原発なくそう!九州川内訴訟」が鹿児島地裁に提起される予定です。
 福 岡 南 法 律 事 務 所 弁護士  椛 島 敏 雅

田島 さんから:
NHK総合テレビの「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」
書きおこしをしてくださった方がいますのでお報せします。
http://togetter.com/li/234049

松本 さんから:
みなさまへ 
すでに視聴された方も多いと思いますが、昨夜放映されたNHK総合テレビの 「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」に注目したいと思いま
す。
「100ミリシーベルト以下は発がんの被ばくリスクがない」などという「国際基 準」として各国政府の基準になっているICRPの低線量許容値が、じつは科学 的根拠のないものであったことが当事者の口をとおして語られます。NHKが初 めてICRP(国際放射線防護委員会)に切り込んだ番組ではないでしょうか。

ICRPリスク評価のずさんな「科学的」方法や歩んできた歴史、IAEAや UNSCEARやWHOという国連諸機関との関係など切り込みにまだ足りないところ もありますが、番組制作者にエールを送りたいと思います。
それにしても、とんでもなく甘い日本の食品「暫定」基準値の「見直し」が来年 4月からなどと悠長なことを言っていられるのでしょうか?
●低線量被ばく 揺らぐ国際基準 追跡!真相ファイル
http://www.dailymotion.com/video/xnb9h8

中島 眞一郎(原発なしで暮らしたい・熊本) さんから:
原発の再稼働に反対し、脱原発をめざす皆さんへ

 1、九電の全原発が停止しました。
 2011年12月26日 九州電力の6基の原発全てが停止し、1975年 10月15日に玄海原発1号機が営業運転を開始してから約36年ぶりに、「原 発に依存しないで暮らせる」九州が実現しました。(玄海原発が定期点検中の 1981年以来31年ぶり) 
九電や経済産業省による2011年7月上旬の玄海原発の再稼働の目論見が、管 首相(当時)によるストレステストの実施指示と九電による「やらせメール」事件 の発覚で挫折し、攻守が入れ替わり、めざしていた九電の全原発の停止(全国 54基の原発のうち現在稼働中は6基のみで、2012年4月中にはすべて停止 する予定)が実現したことを、まずは喜びたいと思います。そして、原発なしで 暮していける現実を、実際に示していくことで、「原発がないと深刻な電力不足 となり、停電となる」ということがデマであることを暴いていきましょう。

2、九電の「原発の全部停止による供給力不足のウソ」
九電は、「全原発の停止による供給力不足」を理由に、「5%の節電」を呼びか けています。九電は、あれほど「原発がなければ電気が足らなくなる」と宣伝し てきましたが、5%の自主的な節電呼びかけ程度で、「原発に依存しない九州」 ができることを自ら認めています。
今冬の九州電力の発電設備は、2354万KW、内訳は、原子力発電所が526 万KW、原子力発電所を除く自社発電設備は1536万KW、他社からの受電契 約分が292万KWです。2011年度 原子力発電所を除く九電の発電設備 は、他社受電分を含めて約1828万KWあります、(出典、九電のホームペー ジより)
実は、2011年3月31日現在 九州内だけで、九電の発電設備(原発を含む 2033万KW)以外に、Jパワー(電源開発)などの卸電力事業者等による発 電設備が316万KW、自家用(1000KW以上)541万KWの合計 2890万KWの発電設備が存在します。(出典 平成23年版電気事業便覧) また、全国的には、2億8039万KW(沖縄電力を除く)、原子力発電所 (4896万KW)を除くと2億3143万KW(内訳 9電力 1億5831 万KW  卸電気事業者等1928万KW  自家用発電事業者 5384万 KW)の発電設備があります。(出典 平成23年版電気事業便覧)
九電は、自社設備の石油火力発電所で休止中や長期運転停止中(苅田新2号、唐 津2,3号、新大分1,2号の合計175万KW)を稼働させる、あるいは九州 内の他社等の発電設備を活用すれば、供給不足になることはありません。仮にそ れでも供給が不足するときは、送電線でつながっていない沖縄電力や離島の発電 設備を除けば、全国から融通可能ですから、九州以外の他の電力会社や卸電力事 業者等、自家用発電事業者と契約して供給力を増やせばよいだけです。
つまり、九電のいう「全原発停止による供給力不足」とは、客観的な発電設備の 供給力不足ではなく、あくまで「その年度に九電が想定した最大電力需要に見合 うように契約した供給力の範囲での不足」を意味しているにすぎません。
原発をすべて止めても、全国の他の電力会社の融通電力供給や、卸電気事業者 (電源開発、日本原電)、特定電気事業者(東日本旅客鉄道等5社)、特定規模電 気事業者(丸紅株式会社など46社)、自家用電気事業者の発電設備による電力供 給を増やしていけ、電力不足に陥ることはありませんし、本当に足らなければ、 1990年代からの電力の部分自由化で発電事業は自由化されていますから、独 立系の卸電力事業者(IPP)に新規建設を認可して、供給力を増やせば解決で きます。
時事通信社に以下のような配信記事がありましたのでご紹介してきます。
http://search.jword.jp/cns.dll?type=lk&fm=127&agent=11&partner=nifty&name=%BB%FE%BB%F6%C4%CC%BF%AE%BC%D2&lang=euc&prop=780&bypass=2&dispconfig=&tblattr=1
火力1965万キロワット、新設の可能性=九電に匹敵-経産省調査
経済産業省が主な卸電力事業者(IPP)に対して行った聞き取り調査で、全国 25カ所で合計1965万キロワット程度の火力発電所が新設できる可能性があ ると回答していたことが20日分かった。九州電力の供給力(停止中の原発を含 む)に匹敵する規模となる。
 電力料金制度見直しに向けた有識者会議で経産省が明らかにした。同省は火力 発電所の新増設や建て替えについて、IPPを対象とした電力会社による入札を 原則とする方向で検討。これが実現すれば電力事業への参入が大きく拡大する可 能性がある。
 調査によると1965万キロワットのうち東日本は1525万キロワット、西 日本は440万キロワット。火力の燃料別では天然ガスが4分の3を占め、18 カ所と最も多かった。(2011/12/20-21:21)

3、「節電」だけでなく「脱電力会社依存」を、

九電や電力会社の虚偽の電力不足の宣伝に踊らされたり、脅されて「節電」する 必要はありませんが、原発のない九州(原発のない日本)を実現するために、むし ろ主体的に「節電」だけでなく「電力会社からの電気への依存を減らす」ことを 実践していく必要があります。
過去最大の全国のピーク電力は2001年7月の約1億8300万KW(電力 10社計出典 電気事業連合会のホームページより)でしたが、2011年夏 は、「節電」の成果もあって全国のピーク電力は1億5661万KWにとどまり ました。
また、九電の過去最大のピーク電力は、2008年8月の1771万KWです が、2011年夏は、1533万KWにとどまりました。2012年冬の最大電 力、九電の想定する1369万KWよりも1300万KW以下へ、そして、 2012年夏の最大電力は、1500万KW以下へピーク電力を低下させていく ことを目指しましょう。
 具体的には、電力需要の4分の3を占める産業用や事業用の事業者は、ガスや 太陽光など他のエネルギー源を活用しての自家発電や、九電や電力会社以外の独 立系の電気事業者等(IPP)等から供給を受けるようにし、コジェネレーショ ンの活用など省エネルギー化を進めることです。また、電力需要全体の4分の1 ほどを占める家庭用は、石油やガスや太陽光など他のエネルギー源を活用した り、オール電化をやめ、契約アンペア数の低下、省エネルギー製品の利用などを 通じて、電化製品にできるだけ依存しない暮らしを目指して、電化率(一次エネ ルギーに占める電力の比率  2009年 46%)を下げる等です。
2012年冬(1-2月)は、九電の想定最大電力1467万KW以下だけでな く、全ての原子力発電所停止時の供給力1389万KWを下回るように、そし て、2012年夏は、2011年夏の最大電力1533万KWを下回る1500 万KW以下へとなるように目指していけばよいのです。これらは、政府のエネル ギー政策、原子力政策、電力会社政策を原発推進から転換して政策誘導していけ ばより容易に実現できますが、各事業者や各家庭で主体的な努力で実現させてい くことも必要です。                                                                       
今後、脱電力会社依存を通じて、電力会社の夏や冬のピーク電力を低下させてい くことができれば、九電をはじめとする電力会社の発電設備の供給力過剰状態が より一層顕著となり、原発の存続の根拠がますますなくなってきます。
原発推進や原発の再稼働が、求められる最大の根拠は、原発の稼働による安定し た電力供給です。 福島原発事故の現実を見れば明らかなように、原発に依存し た電力供給体制は、災害や事故時に、長期間かつ広範囲に停電が生じる最も不安 定な供給体制ですが、原発による発電がなくとも安定した電力供給が可能になる ようにしていけば、原発の存続の根拠はなくなります。

4、脱原発への道
1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故以の1988年から90年頃の 「反原発ニューウエーブの時代」と言われたころの反原発や脱原発運動の昂揚期 が収束し、その後、「原発安全神話」が支配的となり、原発が推進されて54基 の原発が日本各地に林立するに至りました。
そうなった要因として、当時、世論の7割から8割が原発事故への不安を感じて いましたが、電気によるによる「便利さ」や「豊かな生活」への欲望に取り込ま れ、電力会社や政府の「日本の原発は安全で、大事故は起きない」という広報や 宣伝を信じて組織されていったこと、政府や電力会社等の原発推進勢力が、原発 推進で国策として強固に一体化したあり方が崩れなかったことが挙げられます。
2011年3月11日の福島原発事故は、多くの人々が政府や電力会社から起こ りえないと信じこまされてきた「原発のメルトダウン事故」が実際におき、放射 能による汚染と被爆をしいられる現実を知りました。そして、23年ぶりに現 在、脱原発を望む世論が7割から8割に達しています。その意味では共通してい ますが、20数年前と異なるのは、政府内部が強固な原発推進で一体化していな いことです。
従来通りの原発の維持や推進をもくろむ勢力と、即時廃止でなくとも将来的には 原発依存をやめていこうとする勢力に分裂しており、少なくとも現時点までは後 者が主導していると思われます。後者が主導権を持っている限り、2013年春 以降まで原発の再稼働ができないか可能性がでてきますが、戦車が主導権を握る と、2011年12月初めの事故で停止した玄海原発4号機の再稼働時のよう に、政府―経済産業省が容認してしまえば、電力会社はすぐにでも原発を再稼働 してきます。
今後、脱原発を実現するには、脱原発を望む7-8割の世論を、希望や願望では なく脱原発を実現していく具体的な力に転化していけるか、政府内部で、これま での原発推進政策から脱原発につながる具体的な政策転換が実現できるかが、鍵 になります。
原発は、国策民営体制の下で建設・増設されてきました。政府がエネルギー政策 を原発推進から脱原発に転換し、原発を保有する電力会社への後ろ盾をやめさせ ていけば、民間会社としての電力会社が自前で原発を存続させていくことは困難 となります。そして、原発を保有する電力会社への安全に対する規制の強化や、 地域独占や電気料金の総括原価方式など電力会社の強力な支配力を支えてきた制 度の変更、また事故に対する電力会社の損害賠償責任をより明確化していけば、 電力会社として、原発を存続させていくことができなくなります。
原発の存続や推進をめざす勢力は、福島原発事故の収束、再稼働へ向けたストレ ステストの承認手続きを経て、原発の再稼働へむけて動いています。2012年 の一年間は、脱原発が実現していく道筋ができるか否かの大きなわかれ目の年な ります。

<12月31日分 原発関連記事Web版>
『4月に全原発の停止濃厚 80年代以降では初めて』 47NEWS(よんななニュース)
http://goo.gl/xP9Z8

『ロシア原潜火災で7人入院 放射能漏れなし』 47NEWS(よんななニュース)
http://goo.gl/vmZ80

『中日新聞:セシウム規制値超え農産物、公表せず焼却 静岡でも茶19トン』 静岡(CHUNICHI Web)
http://goo.gl/qlKcu

吉田 宗弘(つぶて書房) さんから:
反原発、脱原発が新たな大衆的な運動として登場し、原発関連の出版が相次ぐな かで、本誌は、あえていま別冊2(176ページ 2011年12月)を「原爆 から原発廃絶まで――つづく被爆と被曝労働」として発行します。原爆と原発の廃 絶をめざす運動にとって一つの問題提起となればと思っています。ぜひ、購読を お願いします。当社までお申し込みください。
◆特集:原爆から原発廃絶まで――つづく被爆と被曝労働
《目次》
◇別冊飛礫2の発行にあたって 
   『飛礫』編集委員会
○いまフクシマでおこっていること 
阿部利広(全自交福島支部吾妻分会執行委員長)
○原発震災破壊を追及する
 ――日本の核政策と福島原発の破局
藤岡正雄(元兵庫県環境行政担当)
○福島原発事故と海洋汚染
湯浅一郎(ピースデポ代表)
○シーベルトの政治学――労働者・民衆を支配するもの
村田三郎(阪南中央病院医師)
○今日生きるためにあすの命を売る
 ――働けば働くほど、確実に死に近づく
    闇に消された被ばく労働者を白日の下に
稲岡了三(原発はいらん!大阪労働者の会〈当時〉)
◇福島原発労働と被ばくの日誌 3月から5月
『飛礫』編集委員会
○東日本大震災と原発事故と農漁民
鈴木雄一(白鷹農産加工研究会)
○大震災に青森・核施設は耐えるか?
山田清彦(核燃サイクル阻止!1万人訴訟原告団事務局長)
○超危険で無駄な「もんじゅ」を廃炉に
池島芙紀子(ストップ・ザ・もんじゅ)
○原爆症認定訴訟の到達点と内部被曝
西 晃(原爆症認定訴訟近畿弁護団)
○韓国の原爆被爆者と核エネルギー
市場淳子(韓国の原爆被害者を救援する市民の会・会長)
○原発震災と日米共同軍事作戦
 ――改憲も含む緊急事態法制整備の動きと自衛隊が得たもの
池田五律(戦争に協力しない!させない!練馬アクション)
○「何故、今反原発か、製造企業東芝から反原発の闘いを」を
 闘いきれず、3・11福島を起こした者の一人として
松野哲二(府中緊急派遣村村長)
○反原発運動と排外主義
ヘイトスピーチに反対する会J
○原発大国日本―この国策を支える根 教育・教科書
奥村悦夫(えひめ教科書裁判原告)
○3・11と「元首」象徴天皇制への転換
     吉田宗弘(反戦反天皇制労働者ネットワーク) 

■□購入の申し込みは□■
○『飛礫(つぶて)』は1冊につき1000円+送料100円
 3冊以上を購入される方は、「ステーション」として2割引き(送料も小社負 担)。
 ぜひ「ステーション」になってください。
○購読の申し込みは下記にお願いします。
○ぜひ友人や知人にひろめてください。
●つぶて書房
 〒652-0804
 神戸市兵庫区塚本通5-5-23   カサベラ兵庫2F-B
 Tel・Fax  078-578-1486
 郵便振替  00970-9-317034
E-mail tsubute@as.email.ne.jp 
http://www.mmjp.or.jp/tsubute/