福島県全域を放射線管理区域にしないといけない… | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

小出先生、「福島県全域を放射線管理区域にしないといけない…」

●「小出裕章非公式まとめ」に生の声がアップされています。
http://hiroakikoide.wordpress.com/

=====以下転送=====

小出先生 8月27日 東京講演から

 永岡です、小出先生の非公式まとめに、小出先生が昨日、東京・台東区で、田中三彦さん、中手聖一さんとともに核・原子力のない未来をつくる市民集会に出られて講演され、そ
の模様が動画で載っていました。
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/08/27/simin-aug27/

 長大なので、出だしの一部のみ書き起こしします。すでに、たね蒔きジャーナルなどで講演された内容と重複もありますが、ご覧ください。
http://www.ustream.tv/recorded/16899529

 原子力の基本を語られています。原発は単なる湯沸し装置で、家庭の湯沸しと同じ、原子炉圧力容器の中にウランを並べて核分裂させてお湯を沸かすのです。ここで燃やすのがウ
ランで、これが危険の根源であり、核分裂生成物が出ます。広島原爆のウランは800g、これで広島の町はなくなった、原発では100万kw1年で1トンのウランを燃やすのです。広島
原爆の1000倍を越える放射能を毎年生み出すのです。こんなものが事故を起こしたら大変と、反対してきたが、原発に賛成してきた人は、原発を都会に建てず、地方に建ててきたの
です。名古屋の伊勢湾、大阪湾にない、六ヶ所村にはさらに危険な再処理工場があり、原発は都会に建てず、過疎地に建てて長い送電線を引いていたのです。これを、忌野清四郎さ
んが歌っていたのです。

 小出先生、40年間原発に反対して、抵抗してきたのですが、止められなかった、忌野さんも危険性に気づいていたのです。
http://www.ustream.tv/recorded/16899696

 ヨウ素131、セシウム137などの放射能が呼吸で吸い込み、被曝したのです。1時間2マイクロシーベルトの被曝(通常の40倍)、内部被曝で、ヨウ素、テルル、セシウムを検出し、1
時間呼吸したら、ヨウ素が圧倒的に重要で、17.1マイクロシーベルト、外部2マイクロで、これだけのものです。つまり、内部は外部のほぼ10倍あり、こういうことは知らされていな
いのです。こういうことはたくさん起こりました。

 事故でヨウ素が放出され、日本では事故時に風向きを調べて被曝を計算するSPEEDIを100億円、20数年かけて開発しました。これを使って計算した模様ですが、政府は、結果
を一切秘密にして、半月後に出してきました。敷地に近いところから被曝が大きく、甲状腺で100ミリシーベルト被曝する、子供にヨード剤を与えないといけないのに、被曝させてし
まったのです。

 汚染地図があり、チェルノブイリに当てはめると、無人地帯にしないといけない汚染があり、福島、宮城、栃木に、放射線管理区域に指定しないといけないところがあります。放
射線管理区域は実験で入るもの、飲食、寝ることは許されない、子供を連れてはいることは許されない、放射線管理区域は注意が要るのに、上限の汚染をしているところがあり、そ
こで子供たちが生きているのです。とてつもない広大な汚染です。外部被爆線量、福島、宮城に汚染が広がり、チェルノブイリの範囲なら、びわ湖の2倍を避難させないといけないの
です。
 1年で1ミリシーベルトの被爆が禁止されるなら、福島全体を無人地帯にしないといけない。日本は法治国家で、破ったら法律に抵触する、法律を守るのは国家の義務なのに、年間1
ミリシーベルト以上の被爆を禁止しているのに、小出先生守っているのに、福島事故で、福島県全域を放射線管理区域にしないといけない、猛烈な被爆であり、最大の犯罪者である
政府はそれを反故にして、人々を被爆させているのです。被爆はあらゆる意味で危険であり、被爆で必ず健康被害が出る、福島の人が避難できるか、大変に難しい、小出先生逃げて
欲しいが、逃げたところで生活できるか、子供だけでも避難させると家庭が崩壊する、避難したら生活が崩壊する、チェルノブイリもそうであり、40万人避難させられ、生活が崩壊
したのです。子供たちだけでも逃がしたい、しかし、生活の崩壊を思うと、避難せよと言えないのです。

 福島の事故の全貌はまだ分からない、広大な土地が失われる、一次産業が崩壊する、避難したら崩壊する、どれだけの悲惨さか分からない、東電が倒産しても賠償できないので
す。小出先生、東電は倒産させるべきと言われます。大株主は大銀行であり、東電が何回倒産しても足りないのです。福島を無人地帯にするというのは、戦争でも起きないことなの
です。

 放射能で汚れた町は復興できない、土地が失われる、戦争でも起きないことなのです。
http://www.ustream.tv/recorded/16899897

 原発の危険は事故だけでなく、事故がなくても、原発は悲惨なのです。
http://www.ustream.tv/recorded/16900356


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全国意識調査 「被ばくが不安」8割 信頼できない情報源 政府・省庁トップ

東日本大震災に伴う福島第1原発事故を受け、広瀬弘忠・東京女子大名誉教授(災害心理学)のグループが九州7県を含む全国1200人を対象に実施した意識調査で、8割の人が
「放射線被ばくが不安」と答え、3割の人が飲食物を買う際に「放射性物質汚染に注意している」と回答した。(中略)
結果によると、今回の原発事故による放射線被ばくについて「非常に不安」45.1%と「かなり不安」35.8%を合わせ80.9%に上った。「あまり不安でない」17.9%、
「全く不安でない」1.1%だった。
飲食物を買う際に放射性物質に注意したり買い控えをしたりしているのは計35.4%。内訳は「常に注意し、疑いのあるものは買わない」7.9%、「ある程度注意し、なるべく買
わない」27.5%。このほか「まったく気にせずに買っている」17.6%、「あまり気にせずに買っている」46.9%。
災害に関する方法について「最も信頼できる情報源」を選ぶ問いでは㈰県や市町村21.3%㈪テレビ局の独自放送18.8%㈫大学や研究所などの専門家17.4%-の順。政府
や省庁と答えた人は10.6%で、昨年の調査(20.9%)からほぼ半減した。
一方、「最も信頼できない情報源」のトップは政府や省庁59.2%で、前年(22.7%)の3倍近くに増えた。最も低かったのは、県や市町村1.4%で前年(3.9%)より信
頼回復した。(後略) 8/28 西日本新聞 朝刊