米テキサス州原発新規計画からNRGエナジー撤退を発表 | 脱原発の日のブログ

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米電力大手、東芝と合弁の原発建設から撤退

http://www.zaikei.co.jp/article/20110420/71028.html

2011-04-20 13:44:52  米電力大手NRGエナジーは19日、東芝との合弁会社で手掛けていた米テキサス州での原子力発電所の建設計画について、投資を打ち切るとの方針を明らかにした。福島原発の事故で原発事業への不透明さが強まったためとしている。

 NRGは2008年にニュークリア・イノベーション・ノースアメリカ(NINA)を設立。同年に東芝が12%出資し、サウステキサスプロジェクト原子力発電所に改良型沸騰水型原子炉 (ABWR)2基(3号機、4号機)を増設す る計画を進めていた。

 発表によると、NRGは今後、同計画に対する追加投資を行わず、第1四半期にNINAの純資産4億8,100万ドルを減損処理する。また、第2四半期にNINAへの投資に関連する2,000万ドル以下の特別損失を計上する見込み。

 NRGのデイビッド・クレイン最高経営責任者(CEO)は声明で、
「日本での悲劇的な原子力事故によって、米国での原子力開発に多数の不確実な要素がもたらされ、適切な時期に3・4号機の開発が進む見込みを劇的に低下させた」

「我々は米国での原子力ルネサンスに絶対的な必要性があり、同プロジェクトが米国の原子力開発プロジェクト内で最高のものだと考えている。しかし、米国の原子力開発が現在の状況で直面している非常に大きな課題と、ここ5年間で同プロジェクトに対してNRGが費やした膨大な支出を鑑みると同プロジェクトにこれ以上の投資を行うことを株主に対して正当化することはできない」と述べている。

 NINAは先月、同プロジェクトのエンジニアリング作業やその他の建設前の作業をすべてを無期限に停止し、同プロジェクトに関わる人員を大幅に削減することを発表していた。

 NINAは今後、米原子力規制委員会(NRC)から運営の認可を得ること、米エネルギー省から債務保証を得ることに注力し、東芝が認可を得るために必要な手続きを継続するための費用に責任を持つという。