チェルノブイリの子ども達を支援する医師・鎌田實さんのブログ | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

関組長のメルマで

日本チェルノブイリ連帯基金を設立しベラルーシ共和国の放射能汚染地帯の
病院へ医師団を派遣し医薬品を支援してきた長野県の諏訪中央病院の鎌田實
さんのブログを読んでいる。
http://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-2443.html

と紹介があった。

原発事故10
福島の原子力発電所で微量であるが大気中に放射能を放出した後、常に風
向きを考えるようにしてきた。
昨夜は南から北東へ向かう風が福島では吹いていた。福島原発からちょうど同方向
100キロ先に、女川原発がある。そして、当初は通常の4倍、ピークには700倍の放射
能が検出されている。確かに微量ではあるが、かなりの放射能が風にのって広範囲に
まき散らされているということである。
微量であるから放っておいていいわけではない。特に子どもには、I131の核物質を含
んだ埃状のホットパーティクルを吸わせたくない。セシウムが出たということは、当
然放射線ヨウ素も出たということである。
ヨード剤が配られないとすれば、わかめや昆布、とろろ昆布などを摂取するようお勧
めした。たくさんの方から、良い話を聞いたと反応があった。
福島の方たちは、今、わかめや昆布を食することはなかなか難しいかもしれないが、
避難所で風邪予防のためにうがい薬が用意されている可能性は高い。ルゴールを1・2
滴コップにたらして飲むというのも一つの手である。
ぼくもチェルノブイリを初めて訪れた頃、ルゴールを数滴水にたらして飲んだ思い出
がある。「雪とパイナップル」(集英社)という本にそのことを書いた。
天候を気にしている。雨がふらないといいなと思っているが、3/14の夜、福島に雨が
降るという予報が出ている。心配だ。できるだけ雨にあたらないこと。雨は、放射能
が濃縮される。
チェルノブイリのときには、情報公開されなかったため、放射能を含んだ黒い雨が降
る中、子どもたちが行進の練習をしていた。4000名の小児甲状腺がんの発生につな
がったのである。できるかぎり雨に直接触れないよう、福島~宮城の方々は注意をし
てもらいたい。
埃っぽいところへでるときには、できるだけマスクをつける習慣をつけるといいだろ
う。核に汚染された埃を吸い込むと体内被曝となる。
今回放出されている放射線はほんのわずかなので、洋服に若干付着してもそれほど心
配ではない。体内に吸い込まないことが大事である。