大国たちの未来予想図 | 真の国益を実現するブログ

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真の国益を実現するため、外交・国防・憲法・経済・歴史観など
あらゆる面から安倍内閣の政策を厳しく評価し、独自の見解を述べていきます。

1.アメリカ合衆国

すでに他の記事でふれられているとおり、ヒスパニック(スペイン語話者)や中国系、イスラム系などのマイノリティが増加していき、政治的な変化があるでしょう。例えば、中国寄りの政治勢力や、スペイン語圏との融和を目指す政治勢力が生まれてきてもおかしくありません。

イスラム系の人口の伸び次第では、中東政策も変わってくるかもしれません。

その一方で、キリスト教保守派の巻き返し(危機感)も相当に起こり、反動とリベラルのせめぎ合いで、国家としては分断されていくでしょう。

その一方で、先進大国では唯一人口が伸びる上に、軍事大国として長く一強の座を維持する可能性は高いと思われます。

2.中国

この国は、長期的には衰退するでしょう。

まず第一位に、一人っ子政策を原因とする長期的な少子高齢化です。

次に、深刻な環境破壊と病気の問題です。緑色や赤色の河川や、ブタの死骸が捨てられた川、大気汚染、そして癌やエイズです。住環境としてはどんどん劣悪化し、富裕層や技術者を中心に海外へ逃げる人が多くなると思います。

さらに、バブルの崩壊が待っています。金利を下げたり地方政府の借金で無理やり景気を維持してきましたが、実体経済以上に資産価値が上がってしまい、誰も住まないビルなども建造されています。

最後に、民主化を求める大衆の運動です。今までのように、政府の強権で軍事や景気を拡大することは不可能になるでしょう。

海洋大国を目指すのは、本土が衰退していくことへの焦りの裏返しです。

中国による一強はありえない話で、米国やインド、日本との妥協・・・もしくは同様に衰退するロシアとの同盟など、いくつかの選択肢から一つを選ばざるをえなくなると思います。

3.日本

少子高齢化と間違った世論によって、経済は長期低迷するでしょう。名目GDPは低下ないしはゼロ成長に近づいていくと思います。また、格差は今まで以上に拡大すると思います。

その一方で、労働力人口の減少によって失業率は低いまま維持されるかもしれません。ただし、職にはありつけても、食には困る・・・ワーキングプアが増えるかもしれません。

一人当たりの実質GDPは増えると思いますが、もはや大国から滑り落ちていく運命であると思います。その先にあるのは、アメリカへの隷属や、新興国依存の外需に振り回される経済構造です。

もう一度、日本は途上国に戻るのでしょうか?

4.インド

中国と異なり、人口が長期にわたって増え続けるのが強みです。一番、国力を伸ばす大国はインドであると思います。

一方で、深刻なカーストや少数民族の問題から、アメリカや中国のように社会の対立・分断が強まる可能性もあります。

軍事的には、インド洋は非常に重要です。シーレーンが近くを通るため、中東や東南アジアへの影響力を強めるために、海軍大国を目指すでしょう。

しかし、中国やパキスタンとの対抗上、陸軍や核兵器も強化せざるをえないでしょう。

5.ロシア

この国も、中国と同様に長期衰退の運命にあります。

ロシアの強みは、広大な国土・核を含めた軍事力・石油などの資源ですが、少子高齢化や離婚率・未婚率の高さなど、人口動学的にまったく発展の余地がありません。

ロシアと同盟すべき!などの意見は、正直軍事的にも経済的にも間違いです。

組む相手の一つとしてなら、わからなくもないですが。向こうは日本以上に困っていますからね。

ロシアも、米国と妥協するか、中印と同盟するなど、孤立した大国ではなく限られた選択肢から一つを選ぶ運命にあるのでしょう。

6.ドイツ

ギリシャ問題で揺れるユーロ圏ですが、今後もドイツは単一通貨圏で最強の製造業大国としての強みを活かし、隣国を経済的に植民地化して繁栄するでしょう。

しかし、イスラム系移民の増加や、ゲルマン人の減少で、アメリカと同様に社会的には分断されていきます。

経済は発展しても、社会的には混乱し、苦しいかもしれません。

脱原発の方向性は、ロシアが欧米先進国からはぶられる中、ドイツとしてどのようにロシア(資源)と向き合うのか、難しい問題を突きつけるでしょう。

ドイツ単体では大国としての地位を維持できませんが、ユーロ圏の王者として発言力を増していくものと思われます。

7.インドネシア

人口の増加と経済の発展により、海洋大国として存在感を増すでしょう。

日本の衰退、アメリカの限界、中国の脅威に対するカウンターなどの要因から、インドと同様に海軍力を期待されるものと思います。

イスラム系の国家としては人口が1億人を超えており、中東にかわるイスラム大国として君臨している可能性もあるかもしれません。もちろん、メッカなどの聖地はありませんが・・・。

超長期では、日本やドイツのGDPを追い越し、米中印やブラジルと上位争いをしている可能性が高いと思います。


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