覇権をめぐるドラマと対日圧力 | 真の国益を実現するブログ

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本日は今までと少し趣向を変えて、「経済覇権国の移り変わり」という観点から歴史を振り返ってみたいと思います。今ではアメリカが強大なパワーを保有していますが、経済覇権国は歴史的に変化してきました。アメリカが覇権国となったのは、歴史的にはごく最近のことでしかありません。

1.15~19世紀の流れ
15世紀ごろは、ジェノヴァやフィレンツェなどイタリア諸都市が経済の中心でした。その後、オランダ、次いでイギリスが経済的な覇権国家となります。オランダはイギリスと戦争し、負けてしまいます。制海権、つまり貿易の利権をイギリスは手にしました。さらに、アメリカ大陸やインドをめぐり、イギリスはフランスと戦争します。結果としてイギリスは勝利し、7つの海を支配する大帝国を形成します。

2.戦後世界とアメリカの覇権
20世紀以降は、アメリカが経済的な覇権を手にします。戦争で日本を破り、さらにヨーロッパではドイツが敗北し、太平洋と欧州でソ連と政治的な権力を二分します。

大戦中から、米英の大国は戦後秩序をめぐって綱引きをします。この時のイギリス代表がケインズ、アメリカ代表はホワイトでした。結果としてドル中心の国際経済体制ができあがり、金融などあらゆる面でアメリカが優位な時代が始まります。

3.アメリカの苦境と対日圧力
70年代になると、アメリカの成長は停滞し、悪性インフレに悩まされ、さらに日本に猛追されるようになります。アメリカは貿易赤字ですが、日本は貿易黒字です。このままでは、アメリカは生産基盤や雇用を日本に破壊され、経済的な覇権を日本に奪われてしまう。戦争では徹底して負かした相手に、経済では負ける。この時のアメリカはかなり焦っていたはずです。

アメリカは、これ以上の赤字によるドルの垂れ流しで金との交換が担保されなくなることを止めるため、ニクソンショックで金ドル交換を停止します。また、利子率を高めに誘導して世界からマネーを集めました。高金利だと資金需要は停滞するため、インフレは収束しますが、貿易赤字は拡大します。そこで、日本に円切り上げ圧力をかけます。これが85年のプラザ合意です。

さらに、日米構造協議の場で、様々な対日圧力をかけてきます。経済では負けそうだから、国際政治力を使ってJAPを追い詰めようというのです。例えば、日本に内需を拡大させ、アメリカの貿易収支を改善させようとか、規制緩和でアメリカ資本が日本で活躍しやすくなるように圧力をかけてきました。

4.まとめ
どこかの国が正義だ!なんてのは、勝った国がつくる伝説です。中国では、勝った王朝に都合良く歴史書が編纂されました。

また、頂点へ上り詰めようとする時、またはライバルの挑戦を受ける時、どの国も負けないように必死で戦います。

日本は、本当に悪い国なのですか?また、構造改革は、本当に日本のためですか?それとも、アメリカからの圧力なのでしょうか?

歴史を振り返ることで、ヒントにはならないでしょうか?