「いらっしゃいませぇ~。」
地獄が始まる。
「今日はどんな感じにしますかぁ~?」
「え?あ、いつもの感じで・・・。」
「ハァ~イ。」
美容室である。
「おカユイところございますかぁ~?」
「あ、いえ、ダイジョブです。(眉の上あたりが・・・。)」
呼吸に尋常ではない意識を向ける。
音も立てず、細く長く。
スゥ~っと。
手の置き場所に毎回困る。
モモの上?
からだの横?
胸の上は変だから・・・おなかの上あたり?
毎回迷う。
「ではハサミ入れてきますね~。」
・・・。
(話しかけるな・・・。)
(話しかけるなよ・・・。)
「大学3年でしたっけ~?」
「え?あ、そうです。」
「最近とか何してるんですか~?」
「え?あ、まあ、サークル行ったり、
普通にやってます・・・。」
(繋げるなよ・・・。)
(わかる?私は話したくないの。)
(話したところで私は何にもオモシロ要素ないからね?)
(話したって疲れるだけだよ?)
(オーラで察して!ホラ!)
無愛想でも陽気でもない、
”無のオーラ”を発しようとする。
鏡の横の
オプションサービスの広告に目線を置く。
ずっと目線を置いていると
そこに話振られそうなので、
2、3秒で逸らす。
店内のBGMに意識を向ける。
知らない曲だ。ちょっとキビシイ。
ふとこれからの予定を考える。
(どの動画見ようかな。)
10秒で終わる。
「こんな感じでどうですかぁ~?」
(お?終わるか?)
「あ、ダイジョブです。」
「ダイジョブですか~?」
「はい、ダイジョブです。」
(まだか。)
(まだ終わらないか。)
(ダイジョブって言ったのに。)
だんだん目線のレパートリーが無くなってくる。
オプションも20回は見た。
ここからが正念場。
寝てるフリ。
目を閉じることで
”話しかけるなオーラ”を発することが出来る。
この状況で次に話しかけてくる言葉は1つしかない。
「ハイ終わりで~す!」
ハイ来た。
勝った。
今日もどうにか勝った。
(お母さん!私、やったよ!)
人見知りあるある②
美容室・床屋が気まずいのでなかなか行けない/行きたくない。
今回はこの辺で。
自分で切るようになる。
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