あやしい宗教学 八百万の神は本当に800万の神様がいるのか? 中には変な神様、変な神社も | 日々の妄言、ざれ言、たわ言、世迷言

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思いつくことを適当に書き込んで行きます。まことしやかに書かれておりますが、何の根拠もありません。適当に読み流してください。

なーんも知らん海外の方が日本の「八百万の神」なんてものを知ったら、こと唯一神の信仰を持ったクリスチャンならびっくりするでしょう。森喜朗元総理が、「日本は神の国」なんて言いましたが、それこそ「掃いて捨てる」ほどいる、なんて言ったら罰が当たりますかねえ。

 

 

しかし、この日本語表現としての「八百万(やおよろず)」というのは「数が多い」という意味でありまして、実際に800万もの神様がいるわけではないのであります。

 

 

 

 

 

 

じゃあ、実際にはどれほどいるのか。

 

 

まずは『古事記』、『日本書紀』に登場する天照大御神以下、有名な神々の総数はといいますと327柱(※ 神様を数える単位は「」と言います)だそうです。

 

 

有名、とは言いますが、中には、ほとんどその名を聞いたことのないような神様、いっそ、何の神様なのかよくわからん神様もおります。

 

また、大国主命(おおくにぬしのみこと)のように、いくつもの別名を持つ神様もいます。一説によれば、元々は別々の神様を一つにまとめたのではないかとされます。

 

 

 

実は、『古事記』や『日本書紀』には登場しない神様も多数おります。有名な神様として八幡神、天神、稲荷神がそうですねえ。

 

他にも、民間信仰(民間神道)にあって崇拝されている、金精様(※ 男性性器をシンボライズしたもの)庚申様、道祖神、鬼子母神なんて神様もおります。元々は道教や、古代インドの神様であったりもします。

 

 

 

 

 

 

夫婦道祖神

 

 

 

 

また、千本鳥居で有名な京都は伏見稲荷の背後にある山には、神名を石に刻んだ「お塚」というものがあり、その数はざっと1万はあるとされます。

 

 

さらに、東京は靖国神社には、明治維新における官軍に始まり、旧陸海軍の戦死者、さらには自衛隊や警察、消防における殉職者を「英霊」として祀っておりまして、その数は246万柱を超えるとされます。

 

 

ついでに言えば、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康他、大名や為政者などを神として祀る神社もありますし、東郷平八郎や、乃木希典といった方々も神として祀られております。

 

 

もっと言いますと、畏れ多く明治天皇、応神天皇、神功皇后、後鳥羽上皇、安徳天皇を神として祀る神社もあります。

 

 

もっと、もっと言いますと、聖徳太子金太郎、柿野本人麻呂、平将門、さらには、大石内蔵助、お菊さん(※番長皿屋敷)、お岩さん(※四谷怪談)達もまた神社に祀られております。

 

 

 

して、もっと、もっと、もっと言いますと、パナソニックの創始者・松下幸之助、「麻雀の神様」とも言われた作家の阿佐田哲也や「ハマの大魔神」とも言われたプロ野球選手の佐々木主浩、美喜井という名の、家人を火事から救ったとされる猫、さらには忠犬ハチ公機関車の動輪を神として祀る神社もあります。

 

 

 

 

 

JR小海線の標高が最も高い所にある、その名も鉄道神社

 

 

 

まあ、誰を、そして何を祀ろうと許可がいるわけでもなし、文句を言われる筋合いはないわけですから、その気になれば誰だって、何だって神として祀ることができると言えるでしょう。

 

 

自分も神になりたいというのなら、それこそ警察官や自衛隊員になって、殉職する必要がありますが、靖国神社に祀られる英霊になれるわけです。

 

 

 

また、日本の古からの信仰には、亡くなった方はご先祖様、もしくは祖先神になるというものがあります。仏教が入って来てからは、その浄土信仰の影響で亡くなった方は極楽に行ってしまう(※ 中には地獄に落ちる方も)となっておりますが、この古い信仰も根強いように思います。

 

 

この信仰でゆくなら、我々日本人は黙っていても神様になれるとも言えます。やんごとなき天皇や偉人に限らないのであります。日本国憲法でいう平等の精神が行き渡ってます。

 

 

 

こう考えるなら八百万の神というのも、実数的に帳尻があってくるのではないのか。

 

 

次に、神社ですが、現在、日本全国にある神社は約8万社だとされます。して、これは神職(神主、宮司など)がいる、それなりに知名度のある神社が主体ですが、小さな祠(ほこら)、お宮、あるい小さな稲荷社といったものまで入れると15万~20万社はあるのではないかとされます。

 

 

しかしながら、明治に入った時、国の政策により多くの神社が統合されたり、廃されたりもしたとされまして、かつてはもっとずっと多かったのではないかとされます。

 

 

また、祭神ですが、今ではその多くが『古事記』、『日本書紀』などに登場する有名な神々となっておりますが、こと地方の名もないような神社ですと、その地の、それこそ、その土地の人しか知らないような神(土着神)を祀っていたようです。

 

 

さらに言いますと、仏教が伝わって以来、神仏混交が行われ、例えば権現様や帝釈天、弁財天、不動明王など、神とも仏ともいえるものが数多く祀られていたとされますし、中には梵字が書かれた石が御神体であった、なんて神社もあったようです。

 

 

思うに、自然界において「聖なるもの」とされたものはみな神とされ、信仰されていたのではないかと思います。

 

太陽や、雷、水や火だって、神として祀られておりますからねえ。

 

 

 

ついでながら、日本で一番数が多い神社は八幡社で、2番目が伊勢社、3番目が天神(天満宮)、4番目が稲荷社となるようです。

 

以下、熊野社、諏訪社、祇園社、白山社、日吉社、山上社と続き、これが上位10社となります。

 

 

 

ちなみに、稲荷社の場合、例えばビルの屋上や、自宅の境内の祠で祀られているようなものまで含めるなら、もしかしたら稲荷社の方が日本で一番多いような気もします。

 

 

して、前にも書きましたが、そのきになれば、小さな祠であれば自宅の庭なんかに置くこともできるようで、こうなれば、言うところの「マイ神社」ともなるでしょう。

 

 

 

 

 

 

神棚では物足りない、なんて方にはお勧めだと思います。

 

 

実際、とある商店街が自分達の商売繁盛にと、こういう祠を作ったところ、一般の方が参拝したり、お賽銭を上げるようになった、さらには遠方からわざわざ参拝に来るような人も出てきた、なんて話もあります。

 

 

客寄せパンダ」ならぬ「客寄せ神社」ですねえ。

 

 

 

あっしも、作ろうかな。

 

いっそ、イエスを祭神にして、その名も「イエス大明神」とか。

 

 

んで、入り口に祈祷受付中、なんてねえ。

 

 

 

 

 

合格祈願?まかせなさい

 

だいじょうぶ、だー!

 

 

 

って、志村けんのコントじゃねーぞ。