1ヶ月くらい前の事、会社に一本の電話が鳴った。
「自宅の売却を考えている」という内容だった。
事務さんから電話を引き継ぎ、自分が対応することになった。
お客さんは売却のことについて詳しく聞きたいということだった。
当社と同じ町内に住んでいて、せっかくなので来店をしていただくことにした。
売却ツールを用意して、初回面談が始まった。
お客さんは60代の夫婦で、来年の春頃に、東京にいる息子の近くへの引越しを考え始めていた。
そこで、今の住まいを売った方が良いのか、はたまた賃貸にした方が良いのか・・・という内容だった。
売買の営業である自分にとっては、売物件を獲得するチャンス。
しかし、お客さんにとって、賃貸にする方が得であるなら、そうアドバイスしてあげないといけない。
「売買にするなら、この辺りの土地の相場が○○万くらい・・・家は25年近く経っているので査定上ではほぼゼロになります。」
お客さんもそうかそうかという表情。
「ただ、家がまだ使える状態ならば、建物の価値も見ることが出来ると思います。一度見せていただけませんか?」というと、
「そこまでは考えてないから・・・」という返事。
・・・どこまで本気なんだろうか・・・。どこまで突っ込んで話をしてあげたら良いのだろうか・・・。
お客さんに一歩引かれてしまった瞬間、自分の中に恐怖心が芽生える。
その後は売却する時と賃貸にする時のメリットデメリットを伝え、売却についての流れを説明した。
一通り終えると、お客さんは方向性が見えてきたと仰って、もう少し考えるね。と言って帰られた。
自分の中でも上手く説明ができたと思って、どこが満足した気持ちになった。
そして3日後・・・K部長から内線が掛かってきた。「○○さんて君のお客さん?」・・・売却で相談に来られたお客さんの名前だった。
「そうですけど、何で知ってるんですか?」
「ハウスメーカー経由で売却の相談が来てるんだけど・・・」
実は、自分が面談をした後に、その夫婦は工務店にも売却の相談をしていた。
そしてたまたま、その工務店は付き合いのあったK部長に話を持っていったのだった。
身内に話が来たからよかったものの、他社に話がいってしまう可能性もあった。
きっとお客さんは自分だけでは不安だったんだろう・・・。これからどうしたら良いのかわからなかったんだろう・・・。とか、なんだかやるせない気持ちになる。
そんな後悔が生まれた最大の原因は「次回のアポイント」が取れていなかったことだった。
とりあえずまだ家は見せたくないと言ってるし、それでもお客さんも満足そうだし、検討してまた連絡すると言ってくれてるし、待ってればいいか、という気の緩みがあった。
K部長から、「これからどうするつもり?」と言われて答えられなかった。
最後にK部長が仰った。
「一生懸命お手伝いしますので、僕に査定書を作らせてください。○日後までにはお届けします。と何故言わなかったの?営業は次に繋がるような仕事をしなさい。そしてお客様が求めている以上の、『過剰なサービスをしてあげなさい』それでダメなら仕方ない。だけど何もしないよりは後悔は残らない。」
面倒くさがりな自分にとっては痛い言葉。
だけどありがたいお言葉。
先日初めての両手売買をやりましたが、その反動は大きく、
隣地の4軒中、3軒が売買の土地に越境してきていました。
そのうち2軒に関しては快く越境部分の修正に応じてくれましたが、
1軒は、境界確定が終わったにも関わらず、「境はここじゃない!」と、
ダダをこね続けました。今は落ち着きましたが・・・。
それでも、隣地から飛び出た木の幹や枝を、炎天下の中、自分1人でチョキチョキ。
しんどかったす。
土地の購入を考えている方、境界がはっきりしないと、隣地から越境しているかどうかの
判断は難しいですが、木の枝や、境界壁、場合によっては雨水のパイプなどなど、
昔は境に対する意識が低いので、自分の土地に昔の他人物が残っている場合があります。
不動産業者さんにはしっかりと確認しましょう。

