だて眼鏡マンの映画日記 -8ページ目

だて眼鏡マンの映画日記

映画観ます。レビュー書きます。それだけ。

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あらすじ
脚本家のマーティは「セブン・サイコパス」という新作映画の台本の執筆を依頼されているが、締め切りはとうに過ぎ、執筆作業はまったく進まない。友人のビリーは彼を助けようと、無断で新聞にネタ集めのため「サイコパス募集」の広告を載せる。やがてこの広告がキッカケとなり、マーティはビリーの同僚で、愛妻家の犬泥棒のハンス。ウサギを抱いた殺人狂のサガリア、シーズー犬をこよなく愛するマフィアのボスのチャーリーなど、少し、というか、かなりイカれた連中の騒動に巻き込まれていく。やがて、マーティはビリーの本当の正体を知る事になる。


おそらく多くの人間がこの映画のタイトルとパッケージを見て、ああ七人のキチガイがハチャメチャなことして結果収拾つかなくなる映画なんだろうなーと思いながら後回しにするだろう。
前半部分は合っている。頭がはじけ飛んだり脳汁が吹き出るスプラッターが満載でまるでゾンビランドを彷彿させるテンションだ。しかし後半部分は大間違い。
なぜならラストは涙が一粒出るような感動で尚且つスッキリした終わり方だからだ。

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今作の監督であるマーティンマクドナー監督を調べてみると、北野武が大好きらしい。確かに冒頭のシーンに「その男、凶暴につき」が使われていたり、”ヤクザ”というセリフや”スシ”も出てくる。さらには映画の脚本作りの映画だが、北野武の監督ばんざいをベースにしているらしく、そのオマージュを垣間見る事ができた。

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今作主演のコリンファレルはいつものようなムキムキキャラではなく、やめてよぉ~みたいなナヨナヨ飲んだくれ脚本家。さすが大物という感じの演技。
それが最後にはサイコパスに揉まれ続けて性格が激変する。
一方でクリストファーウォーケンはこの映画にうってつけなサイコパス具合で、
妻を殺したマフィアに自分の首の傷を見せつけるシーンなんかは正気ではない恐ろしさ。
墓場での銃撃戦シナリオの時にスリーピーホロウオマージュな登場が笑えた。
七人のサイコパスを順々に紹介していき、まさかの重複とかに笑わせられながらストーリーが進行して行く。
しょっぱなから脳天ブチ破りヘッドショットに始まり、途中頭がパーンなシーンもあり、首切り血がどばどばもあり、この映画どうやって結末にたどり着くんだ?なんて心配しながら見て行くが、大どんでん返しがあるわけじゃないのに最後はスッキリ終わる。そして感動する。

劇中で一番とびきりサイコパスのシーンを挙げる。
それは、ヒッピーを征伐するシーン。両手はナイフで机に固定されて椅子に座ったままガソリンをかけられて燃やされる。んで周りには純白無垢なウサギがぴょんぴょん跳ね回る。
どのシーンもぞわッとするが、あのシーンはサイコパス中のサイコパスだ。
あとはウォーケンが荒野をスーツ姿で歩く姿。古い時代の映画を見ているような、そして自身の望んだジーザスと同じようなカット。素晴らしかった。

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おそらく主人公が脚本家ということもあり途中から事実ではなく映画にシフトしているのだろう。
その分岐点は明確には示されていなかった、あるいは事実と映画はごちゃまぜで観客にその判断は委ねるスタイルは定かではないが、犬を取り返すシーンはおそらく現実ではなく、ヲーケンもおそらく死んでない。と自分は感じた。

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全体的に笑いがじんわりとあるし、ブラックユーモアと皮肉好きには最高の映画なのかなと。
おまけに感動までセットでついてくるお得なセブンサイコパス。
控えめにいって必見。