だて眼鏡マンの映画日記 -10ページ目

だて眼鏡マンの映画日記

映画観ます。レビュー書きます。それだけ。

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人類は有史以来バイオレンスを持ってして進化を遂げ、その最終形態がであると、キューブリック自身も映画で語った。地球上の生物はおろか、無機質までも塵に変える核弾頭。ではそれを超越した存在がいるとしたら?おそらくそれは神か魔物であり、それはGODZILLAなのだ。

自分は家にゴジラのフィギュアがあるほど昔はゴジラが大好きだったため、過去の日本公開の作品はいくつか鑑賞済みだ。なので、今回のGODZILLAを過去のゴジラと比較しながら鑑賞しよーと思ったが、そうすると劇中で色々疲れそうなので、過去のゴジラは忘れ、新鮮な気持ちで鑑賞した。

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・ゴジラの背景
1954年公開当初のゴジラの説明は、ジュラ紀から白亜紀にかけて生息していた海棲爬虫類から陸上獣類に進化しようとする中間型の生物の末裔が、度重なる水爆実験により安住の地を追い出され姿を現したものがゴジラであると語っている。しかし、以後の作品の多くでは、核実験の放射線で恐竜が変異した生物であると解説されている。
しかし今回のゴジラはその背景を一切無視し、今までビキニ沖でやりまくってた核実験は実はゴジラを倒すためにぶち込んでたんだよというあらすじ。要は核が効かない存在なので人間のリーサルウエポンが効かない以上なす術はない。

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全部で二時間程度の尺があるため長く感じるかと思ったが意外と短かった。
しかしジョーズと同じ手法で正体を現すまでに非常に時間をかけているために、実際ゴジラが出演している時間は合計で20分無いんじゃないだろうか。それだけゴジラが全貌を明らかにし満を持して感を出しながら咆哮するシーンは鳥肌がおさまらない。ゴジラが姿を表した時、涙を流した人もいたという。
自分的には後半にかけてだんだんゴジラがかわいく見えてくるということ。
ゴジラの顔は従来猫顔だったがギャレスエドワーズが犬好きってことで犬顔になったのこと。
実際ムートー(劇中に出てくるもう一匹の怪獣)のが出演時間がゴジラより明らかに長かった。

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アンディサーキスの凄さ。もはや怖い。
今回モーションキャプチャーという手法でゴジラの動きを撮影している。これは大まかに言えば、一度人間でゴジラの動きを撮影し、その人間の動きにゴジラのCGをかぶせるといったもの。ゴジラ演じるのはモーションキャプチャーといったらこの人、アンディサーキスだ。
ロードオブザリングのゴラムや猿の惑星のシーザーなどはこの人が演じている。
歩く間、指先の動き、咆哮する首の角度など、全てが忠実に再現されており、この人の演技はもはや人間離れしている。まさにゴジラの『化け物感』を見せつけた。

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映画自体は怪獣映画でありながら社会的なメッセージを内包し、尚且つ多角的な愛をバランスよく映していると感じた。
ゴジラの全貌がまだ人々にとってわからない前半部分は、3.11の原発をかなり強く意識ており、後半部分のゴジラ襲来は、9.11の恐怖を思い出させる描写だと感じた。おそらく日本では原発をぶっこわす描写なんてのは当分できないだろう。
今回海外から日本の描写ができたために原発はいいエッセンスとなった。これを見て原発厨がゴジラ並みに咆哮しそうだが、海外に向けてその声はおそらく届かないだろう。

社会問題を抱える現代社会を、ゴジラを通して新時代が幕開けるという監督の考えかあるいは、何が待ち受けるかわからないこのご時世に舐めてるとゴジラが現れたりするかもしんねぇーよ?だからあんまり人間本意で生きるなよというメッセージのようなものを感じた。
ただ単純にギャレスエドワーズ監督のやり方なのか。いずれにせよそれは見るものに委ねられるはず。

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単純なパニックとアクションの連続かと思いきやヒューマンドラマや監督特有の「本当に起きたら」みたいな描写が非常に良かった。
上流から流れる燃え上がった戦闘機の残骸や大渋滞の中に墜落した飛行機を上空から撮ったり、様々なシーンが本当にモンスターっているんじゃないかと思わせた。その技術には脱帽。
残念なのはそういった被害だとかリアリティの部分が上手いだけに、戦闘シーンが少しダレる印象。
それに付随して脚本がイマイチ。映画単体として考えるとそこまでは面白くない。
だが、ゴジラを感じるには素晴らしい映画になってる。

GODZILLA2の製作も決定し、モスラ、ラドン、キングギドラの参戦も決定した。
ゴジラはまた進化を遂げ、再び世界を興奮の渦に巻き込む。
この映画こそ、劇場で観て欲しい。