7160夜話「泣くな爺さん」 | だてっち日記

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だてっちの日々の日記です☆

 

 

 

 

なんか、蒸し暑い一日だったぜ。

いつも通り、朝から仕事場へ出掛けて

 

予定通り、仕事を終えて、帰りに、

いつもの居酒屋のカウンターで生ビールを呑んでたぜ。

 

隣に爺さんが、吞んでいて、ビール瓶とか

日本酒の銚子が並んでいたのよ。

 

時々、せき込むんで、「大丈夫ですか?」って訊いたら

目に涙を貯めて、鼻水を垂らしてるのよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

それで、事情を訊いたら、掛かりつけの病院へ

定期健診を受けに行ったんだって。

 

前立腺がんで、あちこちに転移していて

余命が2年ぐらいだと、宣告されたんだって。

 

82歳だと、言ってたから、医者も、匙を投げたみたい。

家族は、寝たきりの奥さんが居るんだって。

 

生活は年金で十分、暮らしていけるから良いんだけど

持ち家の処分の事とか、死後の事が心配なんだって。

 

 

 

 

 

 

 

あら~、えらい事を、聞かされてるぜ。

 

家に帰って、奥さんに聞かせるのも、辛いし

友人は皆、鬼籍に入って誰にも、言えないんだって。

 

「まだ、やりたい事は無いの?」

 

やりたい事は全部したから、無いんだけれど

まだ、生きていたいんんだって。

 

 

 

 

 

 

「医者が言うのは、定命ていう奴で、寿命は、また違うから

余命を宣告されても、それから随分と生きてる人は

一杯いるよ。

 

それだけ、食べて、呑めりゃ、まだ大丈夫だよ。」と

言って、やったら

 

また鼻水垂れて、泣いてやがんの。

 

プロ野球の阪神ファンで、今日から巨人と3連戦で

それだけが、一ときだけ、現実を忘れられるんだって。

 

それで、あとは、阪神のチーム状態を聞かされていたぜ。

 

 

 

 

 

 

俺は、もう良い感じで酔いが回ってきたから

「また、会ったら阪神の話を聞かせてね」と、さっさと退散したぜ。

 

爺さんは「話を聞いてくれて、ありがとう」と

笑っていたぜ。

 

俺の得意の右から左への聞き流しが、爺さんの

一ときの憂さ晴らしに役立ったなら、幸いだぜ。

 

 

キャンキャン赤薔薇

 

 

 

 

 

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