２０１８年 「春のそよかぜ」
「ありゃ！俺、まだ生きてるじゃん！」
これ、俺が60歳の誕生日を迎えた時の
正直な感想だぜ。
俺さ、一応、60歳までには、あの世に
行けると確信してたのよ。
何故かというと、俺の兄二人は50歳代で
急性心不全、いわゆる「ポックリ病」で
朝、家人が見に行ったら、亡くなってたのよね。
そういう短命な家系なんだ。という事で、
50代の頃は、あと10年の間に
あの世に行けると、ご機嫌だったのよ。
2018年 「春のまどろみ」
「やり残しが無いように、やれる事は皆、やっちゃえ。」
と充実しまくりだったぜ。
ところが、現実は60歳を超えても、
まだノウノウと生きて、生き恥を
晒しまくってるじゃん。
例えば、手元に１２００万円の、お金があれば
「あと1年の寿命ですよ」と分かってたら
月に100万円づつ使い切ってやるけれど
「間違いでした、あと10年です」と訂正されたら
月に10万円しか使えないから、また稼がなきゃ
いけないじゃん。
マラソンで、あと１ｋｍでゴールと
思ってゴールインしたら
「間違いでした、あと１０ｋｍです」と言われたようなもんだぜ。
2018年 「春のまどろみ」
「生きたい」と願って、闘病生活を続けて
おられる人が沢山おられる訳で
誠に不謹慎で、申し訳けないと思うんだけど
この、生き続けるっていうのも、シンドイ話だぜ。
もうこなりゃ、またあと10年・20年計画を
立てなきゃ仕方ないぜ。
作品なら、ある程度イメージ通り、行くんだけどね・・・
現実は、いつも厳しいぜ。
キャンキャン
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