「2000年の沈黙-No2」 2000年作
今日はボランティアの日。
保育園の絵画指導だぜ。
この保育園の園庭に柿の木があるのよね
樹齢が50年以上。
この保育園が出来た頃にはもうあったんだって。
社団法人「柿の木福祉の園」○○保育センターっていう
この保育園の名前に使われている
いわゆるシンボルなのよね。
毎年、柿の実が色づく頃を見計らって
ガキどもに園庭に出て描かすのよ。
二日酔いの体に鞭打って行きましたよ
ガキの待つ保育園へ・・・・
自分の仕事なら布団を被って休みにするんだが
金にならない事ほど真面目にやらなきゃね。
枝を描けってあれほど言ったのに
巨匠達は酔っぱらいアーチストの言う事なんて
「フン!」てなもんで
いきなり木の幹に葉っぱを描き、でかい柿の実を
描くんだから・・・・
土管を立てて、土管から葉や実がいきなり出てるのを
想像して欲しい。
目の前の柿の木を見りゃ分かるだろ・・・
何のために、園庭まで出たのよ・・・
巨匠達は自分のイメージを優先させるみたい。
頭に着た俺は「百個以上、柿の実を描け!」
と言ってやったら、ガキども「ギャー!」
と悲鳴を上げてたぜ。 ざまあみろ。
自慢じゃないが、俺の方が子供なんだ。
もう子供をやって何十年。キャリアが違うぜ。
馬鹿な事をしてるうちに、何か変だけど
それらしい柿の木が完成されてきた。
俺はつくづく思うのよ、俺の三十年以上の
作家生活は一体何だったんだろう・・・
今日も巨匠達にぶっとばされた。 キャンキャン。
・3127m
