「たそがれ」 1999年作
「余生を生きる?」
余生なんていうと、おまけの人生みたいだな・・・
生まれた時から死ぬ事は分かってるから
生まれた途端から余生の始まりじゃない。
セニョールそれはないだろう!
宗教家や、占い師が偉そうに言うには
この世に生まれた人は皆
この世の為の役目を持っている
だから生きてる事、生かされてるという事を
大事にしなさい・・・・なんて言うのよね。
なるほどね、良いこと言うぜセニョール!
役があるんだって?
これじゃまったく舞台に上がる役者だぜ。
通行人もいりゃ、主役もいるし 脇役もいるし
敵役もいる。
どんな芝居になるか誰も知らない
っていう所が、おもしろいじゃない。
憎いぜ!セニョール!
というより役者に丸投げにするあたり
実にいいかげんで、良いな。
俺むきで良いぜセニョール!
しかし「俺は通行人は嫌だ、二枚目の役で
台詞もカッコ良く決めたい」
「私は、お姫様の役が良い、きれいな衣装を着て
毎日、蝶よ花よの役が良い」
なんて言う自惚れた馬鹿な奴ばかりで
この芝居は二枚目と姫ばかりじゃない。
一つの役に定員オーバーだぜ。
ここでオーデションをすると99%が落ちて
次の脇役をめざす。
俺みたいなヒネクレ者は舞台のセットの
松ノ木なんて楽そうで良いなと思うのよね。
俺の友人なんて人前に出るのは
大の苦手なんで、きっと裏方の照明あたりを
目指すんだろう。
俺も舞台の天井から雪を降らしたいな。
何?今どき舞台裏の仕事は
人がやらなくてコンピュ―ターのボタン一つで済むって?
それじゃ役目も何も無いじゃん
「お前は奈落に落ちておけ!」
それは無いぜセニョール!
今日の教訓 「役を貰うのも楽じゃない」 キャンキャン。
