1月28日(土)362夜話「お馬鹿な浪人生」 | だてっち日記

だてっち日記

だてっちの日々の日記です☆

まいったな。今日の夕方、教室を終えてから、

他の美術系大学の受験予備校に、通っている受験生が、

親と一諸に作品を見てくれと、やってきた。


2浪して、今年で3回目の受験なんだって。

国公立の大学をめざしてるんだって。

普通は、そんな事、お断りなんだけど知人の紹介なんで、

お相手しちゃった。


予備校の課題のデッサンとか油彩とかを、

たくさん見せて貰ったけれど、そりゃあ2浪もするぜ。

確かに、上手に描いてあるが、見事なほどに、

何にもな~い。


要するに、作者のハートが無い。

これじゃ、見る人の心に伝わるはずが無いでしょう。

俺の教室の受験生は、みんな馬鹿で下手くそだけど

ハートだけは、何とか伝えようという想いが、感じられる。


俺は、毎週、画廊まわりをして、「私は他の人とは、違う」

という、プロの仕事ばかりみてるが、それでも本当に

良いなと思うのは、年に1つか2つだぜ。


そんな目から見れば、自分を表現できていない作品なんて、

お話しに、ならないじゃん。

受験生でも、モノになる奴は、同じ課題の作品でも、

他人とは、一味、違うぜ。


どんな指導を受けたのかは、知らないが、一番大事な

自分を表現するという根っこと、幹ができてなくて、

枝や葉ばかりの、へなちょこな木になったんだ。


キツイようだけど、その事を伝えて、自分を表現するように、

心がけたら、作品が、うんと良くなるよ・・・

とだけ、言っておいた。


可哀想に、俺の所で修行したら、2浪なんて考えられないぜ。

アホらしくて、疲れちゃった。

こんな日は、口直しに、熱いハートの玉撞き野郎達と交わる

のが、一番だ。 行ってきま~す。