節約父さんは会社員でありながら、中小企業診断士という肩書きを持っています。
中小企業診断士とは経営コンサルタントの国家資格です。
資格の更新の為、一定量のコンサルティング活動を行う必要があるため
会社の了承のもと、必要最低限の活動として、中小企業の経営計画や事業計画の策定などもサポートしております。
中小企業診断士としてアドバイスをする際に、私がまず一番に大切にしていることは
お客さんをイメージすることです。
どんなお客さんをターゲットとしているのか?
そのお客さんのどんな悩みや問題にどう役立つのか?
そのために具体的にどんな商品やサービスを提供するのか?
自社の強みや経験をどう活かして、それを提供するのか?
すべてはお客さんを起点として、計画や戦略を考えていきます。
中小企業診断士として、自分が勤める会社を見つめると、いろんな問題点が見えてきます。
社内に無駄な作業が多い
→営業が外回りに支障が出るほど
組織が顧客(お客さん)視点でない
→組織のルールが優先され、お客さんの満足度は二の次
営業が満足にできないので、お客さんを獲得できない
顧客満足度が低いのでお客さんは減少する
→新規と既存のお客さんも減少するので売上が減る
このことから
いかに顧客(お客さん)視点が重要なことが分かります。
社内に導入されるあらゆるシステムやルールも主に管理部門の都合で導入されるので
現場に負荷がかかる作業が増える悪循環に陥っています。
IT化のおかげで、便利なツールが世の中に多く登場しています。
便利そうだからとあれこれ手を付けると、無駄な作業がどんどん増えていきます。
大切なことは、やるべきことに特化するために、不必要なことを捨てることです。
正しく使うと合理化につながるツールでも、間違った使い方をすると組織を非合理化の方向に進めてしまうのです。
結果、顧客満足度に直結しない無駄な作業が組織にあふれてしまいます。
生産性も落ち、新しい活動やアイデアが生まれにくい状態に陥ります。
組織内に視点のある会社はつぶれるという当たり前のことが改めて良くわかります。
私も日々の無駄な業務に溺れ、お客様とのコミュニケーションのための時間を十分に確保できていない状態です。
幹部はもっと外回りをして、外部とのコミュニケーションを取れとは言いますが、そうさせていないのは幹部自身なのです。
私にとってもお客様が新たな提案をうなずいて聞いてくれたり、メモを取ってくれるときがうれしい瞬間です。
顧客にとって役立つ提案や情報を提供できたと感じられた時にやりがいを感じます。
そんな時は「もっと外回りしないとな」と心から反省します。
お客様と会うためには、いろいろと下準備が必要です。
作業の隙間を縫って、できる限りのお客様と会うべきなのですが、
目の前の残る無駄な作業に気をとられお客様と会うための準備が後回しになっているのが現状です。
これは私個人の意見です。私の考えがすべて正しいとは思っていません。会社にはそれぞれの考えがあります。
残念ながら、私の会社は買収された身分。新たな経営者は長期的視点はなく、短期的視点になっているのでしょう。
短期的な視点になると組織は内向きの視点になりがちです。売り上げ、利益など自社の都合を追い求める傾向になります。
お客さまがいるから、売上があり、利益を得られるという事実から目を背けた議論が繰り広げられています。
お客さんを金額の大小で比較したり、取引の減ったお客さまを問題視したりします。
しかし、お客さんには都合があります。取引するかの選択肢はお客さんにあるのです。
金額の大小や取引が減ったことを問題視するのではなく、なぜ、金額が少ないのか?なぜ取引が減ったのか?を議論するべきです。
会社全体がそのような傾向にある時は、一個人の営業マンの努力不足などを理由にすることは到底できません。
まして、半年後になるなるかもしれない会社の場合は、完全に会社がおかしな状態といえるでしょう。
単に、その会社がお客さんを満足させる商品やサービスを提供できていない状態に陥っているということなのです。
会社を変えないと、事態は好転しません。
しかし、私の会社のタイムリミットが残り5か月の場合、もうすでに手遅れでしょう。
自分の働く会社が、コンサルタントとしての自分の考えと全く違う方向に進んでいるのはとても悲しいことです。
なんとかしたいと思うものの、社員一人では大きな組織を変えるにはあまりにも非力すぎます。
実際、企業のトップが正しい考えを持ち、会社を強く変えようと思わないと、組織は変わりませんし、良くなりません。
中小企業診断士は中小企業の経営者を手助けする立場ですが、残念ながら経営者が聞く耳を持たない場合、何の影響も与えられません。
コンサルタントはあくまでもアドバイスをする側で、実行するのは経営者だからです。
企業の変化やその方向性は企業のトップで決まります。
企業のトップが会社を変えようと思った時にはじめて
中小企業診断士のようなコンサルタントが力を発揮することができるのです。
会社がつぶれるか、つぶれないかは経営者の責任なのです。
当然といえば、当然です。
社員が働きやすい環境を用意し、成果が出るように励まし、協力することが
経営者の役割なのです。
そのためにはやはり顧客(お客さん)視点が最重要です。
顧客が満足する物を会社全体で提供することこそが、働きやすく、成果が出ることに繋がるからです。
営業マン個人がどれだけ頑張って、成果が出るのはその人のみです。
会社全体、社員全員で成果の出る環境をつくることこそが経営者の役割です。
社員はそのために顧客と接触し、ニーズを聞き取り、会社に持ち帰るのです。
そうすれば、おのずと業績が上がっていくでしょう。
そういうことがができていない会社が遅かれ早かれ、なくなっていくのでしょう。
お客さんの満足を提供できない会社は評価されず、市場から必要とされなくなるからです。
私の会社は半年後に無くなるかもしれない状況下でも、本来あるべき姿と
真逆の方向に相変わらず突き進んでいます。
本日は長文になってしまいました。
最後まで読んでいただき有難うございます!