今日もじいさんの様子を見に行った
・・・以前より衰弱している
痛み止を射ってもらって俺が来るまでは比較的安静だったらしい
俺が行ったのは目が覚めた後で痙攣が何度も何度も続いていた
死体は何度も見たことがある
だが苦しみ悶えながらも一生懸命生きているのを私は初めて見たかもしれない
痙攣が止まらないせいで顔は引きつり、あまりにも安らかとは言えない
生への執着か?
もう、目も見えているか分からないし耳も聞こえているか分からない
でも必死に俺は話しかけた
実は入院する前、温泉旅行に行こうと言う話があった
だから俺は「よくなったらな、また温泉行くべ、な?」
俺はじいさんの姿を見るといたたまれなくなってしまっていた
老いて、弱り、死んでいく
老いて、弱る
これを感じた
なぜ、なぜ人間は老いて弱るのだ
当たり前のことだが、悔しい
老いて弱りながらも生きる
感動を感じるという方もいるだろうが、少なくとも俺はそう思わない
老いて弱り生き長らえる
それが恐ろしい
仕方がない事だが!それでも!
老いて弱り生きると言うことが恐ろしく、醜く、そしてとてつもなく哀しい
どうすることもできない
俺はじいさんの側から離れて、病室の端へ行った
あまりにも哀しすぎる
死は平等にくるが、これは、これはあまりにも哀しすぎる
思いっきり泣きたい
男だが大声で泣きたい
情けないかもしれないが泣きたい
頼む、ここで泣かせてくれ