聞きたくもない話を一つ
昔嫁さんと付き合う前の話
俺は嫁さんが腐女子なんてことは全然知らなかった
って言うかそんな素振りなんて全く見せなかったし、本当に上手く隠していたと思う
当時は普通に悪友みたいな関係だった
たぶんふざけてはどつきあう仲だった
…で、まぁそんときは中学生だったから
中2の時に知り合ったんだったな
そんとき俺は友人に良いようにオタク化されてきて(男の友人ですwww)いました
そんときは後悔してなかったし、いまも公開してないです
それで中3も同じクラスで…
そして卒業
…で、告白の詳細とかは恥ずかしいから省いといて
で…それからが問題
ある日、荷物の処分を手伝ってほしいと頼まれて嫁さんの家へ
部屋の中では嫁さんが座っていて、
その回りに段ボールが数個ほど
部屋にお邪魔したのはそれが初めてで、見たところ(片付けと言うこともあり)こざっぱりしていた
悪く言うと殺風景だった(笑)
それで、段ボールを片付けて欲しいと言われたので段ボールを物置まで運んでいった
無茶苦茶重かった、何入ってんのか気になるくらい重かった
で、物置に置いた
そして、ちょっと躊躇ったが中を覗いてしまったのだ
もちろんそれなりの覚悟をしていてのことだった
段ボールの中身は所謂BL本だった
部屋に戻り、さりげなく話しかける
「ずいぶん重かったけど中身は…」
「もしかして、見た?」
正直答えにくかった、だが
「……見たよ」
彼女はうつむいて呟いた
「…その…あたし腐女子なんだ、って言うか腐女子って言うのは…その…でももう卒業するから!」
微かに泣いていた気もしなくはなかった
だけどそんなの関係無かった
「…いや、卒業とか止めなくてもい良いんじゃない?何て言うか…その…良い趣味だと思うけど」
実際何いってるのか分かんないけど、とりあえず腐女子だって良いんじゃないってことを伝えたかった
「へ?いや、だって腐女子だよ?腐女子って言うのは男の子同士の…」
「いや腐女子が何なのかは分かってるから、別に辞めなくたって良いじゃないか、好きなんだろ?そういうのが、別段わるいことじゃないんだからさ…」
「つまり良いってこと?」
「良いと思うよ、腐女子」
彼女はそこにへなへなと座り込んだ
そして泣いていた
とにかく泣いていた
俺は彼女をなだめた後、物置にしまった荷物を部屋に戻していた
そこで彼女はこういった
「復旧作業手伝って♪」
彼女の言う復旧作業と言うのは…まぁ部屋の…ね?
ポスター貼ったり、カレンダー貼ったり、フィギュア置いたり、本を並べたり…
一通り終わって辺りを見回す
彼女らしい部屋になった
殺風景な部屋は無くなっていた
彼女は笑いながらポスターをさして俺に説明している
彼女は可愛かった
…それから数年後
って言うか現在
ふとあの頃を思い出す
無邪気で可愛かったなぁ…なんて思いながら鼻の下を伸ばしている俺がいる