黒脛巾組隠密、空でございます。
綱元様が仙台を発たれる前におっしゃっていた
「春一番」が吹いたと思ったら
今朝の仙台城下は一転して、春の雪。
時ならぬ雪の影響で、本日の仙台城出陣は
中止となってしまいました。
誠に申し訳ございませぬ。
さて本日の忍法帳は、仙台城の秘密にまつわるお話。
戦国末期、青葉山の上に難攻不落の要害
「仙台城」を築いた御屋形様。
もし万が一、敵の軍勢が本丸まで
攻め込んできたときに備え
本丸御殿と懸造の間
ちょうど政宗様騎馬像の足元にあたる場所に
抜穴(ぬけあな)を掘ったというのです。
抜穴といっても、外見は井戸のかたち。
お城で使う水は、山から湧き出る御清水(おすず)でまかなっていた
仙台城ですので、崖の上に掘られた井戸は
密かに横穴で埋門の外、竜ノ口渓谷へと続く
避難経路だったのです!
しかし、築城以来一度も敵に攻め込まれる事のなかった仙台城。
御屋形様が抜穴をお通りになることはなく
年に一度、我ら黒脛巾組が
避難経路の点検をするのみでございました。
そういえば、本日漆黒の政宗様たちは
仙台市消防局殿のお役目。
皆さまも、ご自宅、地域の避難経路
ご確認しておりますか?
それでは、さらばじゃ~!{ドロン}