こんにちは

元小学校教師の中楯浩太です。(※中楯浩太のプロフィールは、こちらです!

 

 

 

先日、外食に出かけました。

 

移住して真っ先に目についた不思議なお店です。

 

長野県民にはおなじみの『ラーメン大学』

 

略して『ラー大』

 

ラーメン屋なのか、はたまた大学なのか?

 

 

長野県民の「ソウルフード」と言われたり、

 

「最終学歴は、ラー大です!」なんてギャグも定番のようです。

 

どのラーメンもとっても美味しくて、いつもにぎわっています。

 

 

 

そんならラー大では、子ども用におもちゃが用意されています。

 

5才の娘の選んだおもちゃは・・・

 

 

「金魚すくい」グッズ(3匹の魚とあみ)

 

車の中、屋外プールなど一日中楽しんだ後、最後はお風呂でもすくっています。

 

金魚すくいに夢中な娘は、なかなかお風呂から出ようとしません。

 

そこで、「あと、3匹すくったら終わりにしようか?」と声をかけました。

 

すると、

 

「えぇ~、1回しかできないじゃん!」と。

 

私は思わず「ん?」

 

そこで、「じゃあ、6匹すくったら、終わりにする?」と聞くと、

 

娘は、しばらく考えて

 

「2回しかできないよ~。」

 

「おっ💡!」っと思った私は、

 

どんな反応が返ってくるのか、楽しくなって、

 

「じゃあさぁ~、12匹すくったら終わりにしようかね?」

 

と聞いてみました。

 

 

 

すると、これまでにない沈黙が流れます・・・。

 

その時の娘の表情は、これまでに見たことのない顔をしています。

 


やや上目遣いで、一点を見つめ、悲しげななかにも楽しんでいるような表情。

 

きっと、頭の中はフル回転しているはずです。

 

あまりにも貴重な光景を見ていることに気づき、しばらくじっと表情を見つめながら待っていました。

 

 

 

 

 

1分以上が過ぎた頃でしょうか。

 

少しサポートしようかと思い、「金魚の数を数え考えてみてもいいかもね?」と声をかけると、

 

すぐさま

 

「それじゃぁ、かんたんでおもしろくないじゃん」と、返ってきます。

 

やっぱり、頭の中で、数の操作を楽しんでいたんだぁ!と、

 

とっても嬉しい気持ちになりました。

 

 

 

教えてしまえば、一瞬です。

 

きっと、こんな表情を見ることはできなかったでしょう。

 

彼女の頭の中にも、何も湧き上がらなかったでしょう。

 

この幸せなひと時を、私はじっくりと味わいました。

 

 

 

しばらくすると娘は、おもむろに後ろを向き、

 

こっそりと金魚を動かし始めました。

 

「1・2・3で1回だからぁ~」と小さな声でささやいています。

 

 

 

そして、しばらくして嬉しそうに、「パパ!分かったぁ~~~~」

 

 

 

「それじゃあ、4回しかできないじゃん!」と嬉しそうに大笑いしていました。

 

そして、金魚をすくわずにお風呂を出ていきました(笑)

 

「学び」に満足したんでしょうね。

 

 

 

 

 

こういう経験をすると、私が大好きな植松努さんの言葉を思い出します。(※植松さんは、北海道の町工場で、宇宙開発に挑戦する方です。)

 

植松さんは、私たちのような教育関係者にとって、あまりにも心に響く言葉を数多く発信してくれています。

 

 

 

子どもから次のような質問(悩み)が寄せられました。

 

「勉強ができな過ぎて恥ばかりかいています。」

 

という悩みに対して、植松さんはシンプルにこう答えています。

 

「だったら、『覚える』をやめてみたら?」と。

 

これはどういう意味なのでしょうか?

 

「学ぶ」の話をすると、みんなの学校の勉強だと思ってしまうのがすごく残念だと、僕はいつも思っています。

 

学校の勉強は、「教えられたことを覚える」というやり方です。

 

漢字、言葉、年号、数式など、「覚えなさい」と言われたことを丸ごと覚えて、知っているという状態にするのが学校の勉強です。

 

つまり、「学ぶ」のではなく「覚える」なんです。(略)

 

「覚えられない自分」をダメだと思ってしまうのは、無理して「覚える」を頑張ってるからかも。

 

いったん、無理して「覚える」のはやめてみて、いろんな「やったことがないこと」にチャレンジしてみてください。

 

そうしたら、いろんな「知らない」と「分からない」に出合って、いろんなことを知って、君の能力はどんどん増えていくと思います。

 

いかがでしょうか?

 

「教えられたことを覚える」という言い方は、確かに昔ながらの一斉・画一の教え込みの学校の授業のイメージなのかもしれません。

 

研さんを積む先生方にとっては、「私の授業は、そんなことはない!」と思われるかもしれませんね。

 

ただ、一般的には日本の教育の現状は・・・

 

「学ぶ」ことが大好きな状態で入学し、

 

気付くと、「勉強」が嫌いになって卒業していく。

 

と言うと、言いすぎでしょうか?

 

 

 

「覚える」勉強が好きな人も、きっといるはずです。

 

でもきっと、「覚える」勉強では、娘のお風呂での表情は、あのようにはならないんだろうなぁと思うのです。

 

 

 

※「金魚すくいグッズ」は、やりすぎて1日であみが壊れてしまいました。また、『ラー大』でもらってこようかなぁ💦

 

 


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元小学校教師の中楯浩太です。(※中楯浩太のプロフィールは、こちらです!



夏休みの始まりとともに、オリンピックも幕を開けましたね。

 

数年前からずっと気になっていた日本の開会式。

 

各国の開会式では、その国を象徴するようなシーンが盛り込まれていたからです。

 

「日本は、どんな表現をするんだろうな?」と。

 

蓋を開けてみると、江戸の火消しや祭り、歌舞伎にアニメ、ゲーム、そして最先端技術のドローン。

 

もちろん、賛否両論あるんでしょうが、(なるほどね、日本らしさって、こういうことなのかもね)なんて思いました。

 

それにしても、開会式の選手入場。

 

すべての国と地域の入場を数時間にわたって、食い入るように見てしまいましたが、

 

日本らしさがあるように、国によって、入場の仕方や服装が本当にそれぞれだよなぁ~と感心しっぱなしでした。

 

そんな多様な人々が、今もこうして同じ地球上で生きていることを、改めてしみじみと味わいました。

 

 

 

さて、競技が始まりました。

 

各国を代表する選手たちが、自分が打ち込んできた競技に、ひたむきに向き合う姿を見ていると、やはり感動的です。

 

 

柔道で優勝した選手が、涙を流して大喜びをしています。

 

その後の記者会見を見ながら、

 

「計り知れない苦労があったんだろうなぁ・・・、ここに来るまで、本当に一生懸命練習してきたんだよねぇ~」

 

とつぶやいていると・・・

 

隣で、息子が

 

「負けた選手もきっと、一生懸命練習してきたんだろうなぁ~」

 

とつぶやきました。

 

 

 

それを聴いて、ドキリとしました。

 

これまで、優勝した日本人選手にばかり注目して、感極まっていた私でしたが、

 

あまりオリンピックに興味のない息子には、違う世界が見えていたのです。

 

「それは、その通りだよね。」

 

 

それどころか、決勝に残っていない選手だって・・・

 

オリンピックに出られなかった選手だって・・・

 

国内予選で敗退した選手だって・・・

 

オリンピックを目指していなくったって・・・

 

きっと、それぞれの頑張りが間違いなく、あるんだろうなぁと、

 

当たり前のことに気づかされたのでした。💦

 

 

 

 

さて、このオリンピックを盛り上げるために、学校では数年前から、多くのオリンピアンを招いて特別授業を行ってきました。

 

私の学校には、元400mリレーのメダリストの方がゲストで登場しました。

 

その走りの速いのなんのって、生で見る選手の迫力は、同じ人とは思えないほど。

 

 

その後の走り方教室での指導のポイント、子どもたちがやる気になる声かけもさすがです。

 

子どもたちは、あっという間にその気になり、感化されます。

 

みるみる走り方も変わっていきます。

 

 

 

教室に戻ると、実際に当時のリレーの映像を一緒に見て解説をしてもらいました。

 

会場を埋め尽くす数万人の大観衆。

 

興奮する大歓声とともに、至る所でスマホのフラッシュがピカピカと輝いています。

 

あの映像に映っている凄い人が、自分の目の前にいる!

 

興奮気味の子ども。

 

それを見て思わず、子どもがこう質問します。

 

「これだけの人の前で、緊張しないんですか?」

 

「そうですね、緊張はしません。」

 

さらっと答えます!

 

(えっ?緊張しないの、どうして?)

 

子どもも大人も驚きます。

 

「どうして、緊張しないんですか?」と立て続けに聞きます。

 

その質問に対する返答に、息をのみます。

 

「それはね、オリンピックに向けて、心も体も調整して、すべてを合わせてきたからです」と。

 

そして続けます。

 

「心配や不安って、誰にでもあるよね。でもそういうときって、過去や未来に気持ちが向いているんだよ。

 

しかも、自分ではなくて、他の人のことばかり考えちゃてるんだよね。

 

だから、《今・自分のこと》だけに意識を向けて、あとはピークをオリンピックに合わせることだけ。

 

そうすれば、緊張はしなかったよ」と。

 

 

 

大いに納得しました・・・

 

ただ、経験がないだけに、そういうものなのかぁ~と

 

頭での理解という感覚。

 

 

 

後で聞くと、「メンタルコーチ」がついていたそうなのです。

 

当時の私は、コーチと言えば、そのスポーツに関する「技術や精神論」を叩き込む存在だという古臭いイメージがありました。

 

そうではないんですね。

 

こうやって、自分と向き合ったり、心を整えたりすることをサポートする役割なんですね。

 

 

 

数年経った今なら、少しはオリンピアンの方が話してくださったその意味が、実感として分かる気がしているんです。

 

それは、この数年間、毎日「マインドフルネス瞑想」を続けているからです。

 

 

《今・ここ》に意識を向けることの大切さが、

 

頭ではななく、心と感覚レベルで実感できています。

 

また、「自己肯定感」や「コーチング」について学び続けてきたことも

 

この実感に、本当に役立っています。

 

私たちが人生を充実して、自分らしく生きていく上で、

 

《今・ここ》に意識を向けて、「自分を創る」こと、「自分を整える」ことが、

 

競技スポーツに限らず、どれほど大切なことか。

 

 

 

先日も、柔道で連覇を果たした大野選手もこう言っていました。

 

「この5年間は、《自分は何者なのか》を証明するために戦うことができました。

 

私の柔道人生は続いていくので、《自分を倒す稽古》を継続してやっていきたい」

 

 

※オリンピックシーズンの今、私には、とても知りたいことがあります。それは、オリンピック選手たちの「自己肯定感」です。

 

「ある道」で世界を極めようとする人達ですから、当然高そうに見えます。低くては、乗り越えられない気もします。

 

でも、「自分の心の土台づくり」って、本当に奥が深いので、必ずしも高いとは言えないんじゃないかなぁ~って最近は感じ始めています。

 





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こんにちは

元小学校教師の中楯浩太です。(※中楯浩太のプロフィールは、こちらです!



いよいよ今日で1学期が終わり、明日から夏休み。

 

ずっと走り続けてきた幼稚園や学校の先生たちには、ホッと一息ついて、ゆっくり休んで欲しいなぁ~と、心から思います。

 

 

その代わり、我が家では、園児、小学生、中学生が1日中家にいる生活になります。💦

 

 

まだ若かりし教師時代、保護者面談で「夏休みにずっと子供と一緒にいるのがしんどくて・・・」なんて話を聞いたことがありました。

 

その時には、その気持ちが全く理解できません。

 

「えっ、親子でしょ?どうしてしんどいの?」と。

 

 

時は経って、10年後・・・その気持ち、今では痛いほどよく分かります。(-_-;)

 

 

 

さて、どう充実した日々を過ごそうか・・・。

 

 

 


充実と言えば、先日ミライプラスの小林誠司さんの主催する研修会に参加しました。

 

「教科担任制について考える」がテーマでした。

 

これから始まる教科担任制について、関心をもつ多くの先生方が参加されていました。

 

文部科学省の示す「教科担任制」のねらいは、次の4点だそうです。

 

①授業の質の向上、児童の学習内容の理解度・定着度の向上と学びの高度化

 

②教師の負担軽減

 

③多面的な児童理解

 

④小学校から中学校への円滑な接続(中1ギャップの解消等)

 

すでに教科担任制を経験されている、公立小学校の先生方が、メリット・デメリットを語り合っていました。

 

先生方は、文部科学省のねらいの通り、この制度のよさを、十分に実感できているようでした。

 

 

 

また、教科担任制が始まると、特定の教科を中心に担当することになります。

 

すると、全教科をまんべんなく教えてきた小学校の先生たちにとっては、これまで以上にその教科の専門性を深く学ぶ必要が出てきそうです。

 

ただ、私の経験上、これからの教師の専門性は、もしかしたら、それ以上に大切なことがあるんじゃないかとも思っています。

 

 

 

 

 

私も毎夏参加してきた、日本最大級の教育イベント「未来の先生フォーラム」

 

数年前の全体講演での元麹町中学校の工藤勇一先生の言葉が忘れられません。

 

 

 

開口一番。

 

「こんな休みの日にまで、一生懸命学ばれるなんて、本当に先生たちは頑張りますよね。」

 

と、学ぶ姿勢を褒めてくれます。

 

最前列でやる気満々の私は、よけい誇らしい気持ちに。

 

しかし、そうではありませんでした。💦

 

「そんなに、がんばらない方がいいですよ。」

 

労ってくれているんだろうな、と普通は思いますよね。

 

違うんです。こう続きます。

 

「そうやって、がんばる先生は、どんどん専門性は磨かれていきますよね。

 

でも、そうなると、どんどん他の先生との専門性に開きが生まれますよね。」

 

(それはそうだろうな。何か問題でも?)と思って聞いています。

 

「それを生徒はどう思いますか?あの先生の授業は面白いけど、あの先生はつまらない、となりませんか?」

 

実際に、教科担任制をすでに経験して、その両方を味わっていたために、妙に納得です。

 

(そりゃぁ、そうなるね。だから、先生たちは一生懸命学ぶんじゃないの?)

 

「子どもたちは、人のせいにし始めます。あの先生のせいで、○○の教科は嫌い。つまらない授業のせいで成績が下がった。」

 

(確かに、そうなりがち…。)

 

「そうやって、学年は崩れ始めていきませんか?

 

ある先生の言うことは聞くけど、他の先生の言うことは聞かないというように」

 

(※微妙なニュアンスが違っていたら…工藤先生ごめんなさい💦)

 

 

 

 

 

当たり前ですが、先生たちにはそれぞれ授業スタイルがあります。

 

個性も指導技術も子どもとの距離や接し方、言葉のかけ方も、それぞれです。

 

そして私たちは、比較の生き物です。子どもたちはさらにシビアです。

 

良くも悪くも、どうしても比較してしまいます。

 

 

 

当時の私には、工藤先生の言葉に反感を覚えました。

 

それは、(どうして頑張る先生が、足を引っ張られるような言い方をされなきゃいけないの?あの先生の授業はつまらない…って言われないように、だから頑張ればいいんじゃないの?)と思っていました。

 

 

 

しかし、様々な経験を積んだ今、考え方は変わりました。

 

 

私自身、がむしゃらに頑張ってきました。

 

そんな頑張りを誇らしくも感じていました。

 

それにともなって、授業力も上がっていきます。

 

学び続けようとしない同僚に対して、(学ぶことは、先生の最低限の条件なんじゃないの)とさえ思っていました。

 

でも、心がくたびれて、どうしても頑張れないときもありました。

 

子どもと心が通じずに、お互いに苦しい気持ちになったこともありました。

 

精神的に追い詰められて、学校に向かうバスの中で、吐き気をもよおしたことも、幾度となく…。

 

 

 

 

 

頑張ることは決して悪いことだとは思いません。

 

でも、今の立場から、当時の私の姿を見てみると、

 

「あなたが頑張るのは本当に素敵だね。ただ、頑張れない人に対して、それは自分が悪いんでしょ!と、冷たく突き放している」みたいだな、と感じてしまいます。

 

そして、その頑張りの強要は、子どもを含めて、周りの多くの人たちに、良くも悪くもいろんな影響を与えてしまっていたんだろうなぁ。

 

 

 

 

それが結果として、頑張れない人と自分を比べて、《いい先生としての優越感》を味わうような状況になってしまっているのだとしたら・・・。

 

その学年の子どもたちや先生たちが、その後どうなっていくのかは、容易に想像できます。

 

よかれと思って、頑張り続けた自分の影響で、学年にひずみが生まれてしまっていたとしたら・・・。

 

 

工藤先生の学校で、学級担任制を廃止して、学年担任制にした意味も、そこに在るのだということを、後になって知りました。

 

 

 

私は、教師の専門性は、学問的な話だけではないと思っています。

 

同じ学年を担当する同僚として、「互いにどんな価値観をもっていて、どんな方向性を目指し進んでいけばいいのか」

 

それを本音で語り合い、合意形成して、子どもたちのために良好な関係を保ちながら、運営していく資質だと思っています。

 

 

 

平たく言ってしまえば、

 

「本音の対話力」です。

 

 

 

これこそが、これからの教師、特に教科担任制が展開されていく上で、重要な専門性なんじゃないかなって思うんです。

 

 

 

※さあ、夏休みです。英気が養われるまで、ゆっくり休んでください。もし心が元気になったら、どんなことを学びたいですか?

 





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こんにちは

元小学校教師の中楯浩太です。(※中楯浩太のプロフィールは、こちらです!



いよいよ、1学期が終わりますね。

 

4月から走り続けてきた先生たちも、ようやく少しだけ、ほっとできそうですね。

 

先生あるあるですが、7月中の夏休みは、本当にワクワクしますよね。

 

8月に入ると・・・

 

お盆を過ぎたあたりになると・・・

 

8月も末になると・・・何とも言えない気持ちになりますよね。💦

 

子どもも先生も一緒。

 

のんびり過ごせる時間は、人生にとって大切ですよね。

 

 

さて、1学期も終わるということで、娘の幼稚園参観に行ってきました。

 

大好きだった東京の幼稚園を1年残し、長野の幼稚園で過ごした3ヶ月。

 

家庭ではあまり口にしませんが、きっと、5才児なりの複雑な思いがあったことかと思います。

 

 

 

今日は、「お絵描き」がありました。

 

絵画教室の年配の講師が、お話しながら、子どもの描きたい気持ちかき立てます。

 

「こんな暑い日には、動物たちも海に行きたいよね。」

 

「象さんなら、鼻が長いから、海の中でも鼻を伸ばせば息ができそうだね。」

 

「キリンさんも首が長いから、顔を出せるね。」

 

なんて話しながら、「海で散歩する動物たち」というテーマが伝えられます。

 

さあ、テーマが決まると、園児たちは大きな画用紙に向けて、一気に描き始めます。

 

ここで驚かされます。

 

「構想」とかためらいとか、一切なさそうなんですもん。

 

クレヨンを握るなり、何の迷いもなく、グワァーと描き進めます。

 

海から描く子

 

象やキリンを描く子

 

クジラやイルカを描く子

 

見たこともないような夢の生き物を描く子

 

カラフルな色を重ねて、いろんな種類の魚を描く子

 

考える前に手が勝手に動いている感じ

 

 

 

自分の世界にどっぷりつかっています。

 

 

そこには確かに「その子の世界」があることが感じ取れます。

 

誰一人、隣の友達の絵なんて見ません。

 

比べることもしません。

 

上手いとか下手とか、誰も気にしていません。

 

 

子どもの世界、個性、発想に心の底から感動しました。

 

 

と同時に・・・

 

 

とても複雑な気持ちが湧いてきました。

 

園児たちのこの「自分らしさ」を小学校教師として、私は大切にしてこられただろうかと・・・。

 

「遊び」を中心に、周りの世界とたっぷり関わりながら「その子らしさ」を育んできた幼稚(保育)園時代。

 

それが、小学校で「集団生活」を身に付けるという大義名分のもと、「その子らしさ」をどんどん失わせてしまっているとしたら・・・。

 

 

その子が、「その子らしくある」こと以上に「周りと同じようにできること」や「周りに迷惑をかけないこと」ばかりが大切にされるとしたら・・・。

 

きっと、自分のことよりも、周りのことばかり気になる大人になっていくのではないでしょうか。

 

「自分らしさ」はもちろん、「自分が何をしたいのか」なんて、きっと見えなくなってしまうような気がします。

 

 

 

 

数年前から、「小1プロブレム」などと言われ、問題が指摘されてきました。

 

 

どうやら文部科学省もそれを受けて、新しい取り組みを幼稚園に求めるという動きがあるようです。

 

「問題」に対して「解決策」を講じることは、大切なことですよね。

 

でも、この「問題設定」の方に問題があるとしたら?

 

その「解決策」のその先に待っているものは・・・。

 

 

 

 

その後、幼稚園の絵画講師の方に質問をしにいきました。

 

「このお絵描きの時間は、どんなことを大切にしているんですか?」

 

「子どもたちのイメージを大切にしてるんだ。子どもたちは一人一人、自分の物語をもっているからね。

 

全員違う個性的な絵だったでしょ?子どもには、これまでの生活経験や言葉があって、それがピッとひらめいて、表現されるんだよ。」

 

といって、ある1枚の絵を見せてくれました。

 

 

 

画用紙に、真っ黒に塗りたくられた絵。

 

そこに何が表現されているのかは、私には分かりません。

 

ただなんとなく、力強さは感じられました。

 

その絵に保護者に向けた講師のメッセージが添えられていました。

 

これは紛れも無い○君の「形」であり、表現行為です。筆にたっぷりと絵の具を付けて、何かを確かめるがごとく、力いっぱい画面へ塗りたくりました。偶然の色選びではありますが、〇君の選択したものです。

 

この作品を描いた子のありのままの表現のよさを丁寧に見取り、言葉にして伝えているのでした。

 

園児たちが伸び伸びと描く姿、講師の子どもを見る温かいまなざし、自分のこれまでの教育の在り方、それらが重なって、複雑な涙がこみ上げてきたのです。

 

 

 

園児たちのあの個性的で自由な発想は、このようにして育んできてもらっていたのでしょう。

 

こうやって大切に育んでもらった小さな子どもたちの「ありのままの自分らしさ」

 

 

私たち小学校の先生は、どう受け止めたらよいのでしょう?

 

落ち着いて一斉指導ができないことを基準に、「小1プロブレム」などと言って問題視し、

 

小学校の基準を幼稚園に押し付けるような解決策で、本当にいいのでしょうか?

 

 

 

「個性」も「社会性」も共に大切にした教育の在り方を探っていきたいと思えた1日でした。

 


※私はその講師の先生と話し込んでしまい、その後に行われる娘たちとの記念撮影にあやうく間に合わないところでした。ギリギリ登場した私に、「も~パパったらぁ~」と嬉しそうに、にやけた娘の顔が忘れられません。

 

 


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5歳になる娘の最近の口ぐせ

 

「長野の人って、本当にみんないい人だよねぇ~」

 

娘は特に、移住先のお隣に住むTさんご夫婦が、大好きで大好きでたまらない様子。

 

朝起きると、すぐに「今日は、Tさんするね」と宣言します。

 

「Tさんする」とは、娘の造語で

 

Tさんのお宅に行って、

 

飼っているワンちゃんと触れ合うこと、

 

お庭の畑をいじくること、

 

家の中にお邪魔してお喋りすること、

 

このどもれが「Tさんする」の一言で表現されるほどの入りびたり状態💦

 

 

幼稚園から帰ってきても、

 

お出かけから帰ってきても、

 

おやつを食べた後にも、

 

昼寝から起きても、

 

「Tさんするね」と意気揚々と出かけていきます。

 

Tさんが数日泊りで家を離れると、とっても寂しいようで、

 

車で帰ってくるのを見つけるやいなや、

 

「Tさんが帰ってきたぁ~」とそれはそれは大喜びで、

 

「Tさぁ~ん、お帰りなさ~い!!!!」と家を飛び出して、シッポを振ってお迎えに行きます。

 

Tさんも、「しばらく会えないと、寂しくて〇〇ちゃんロスになっちゃうよ~」と

 

温かい声掛けをしてくれます。

 

我が家の移住での最大の喜びは、ご近所のTさんとの出逢いだったのかもしれません。

 

 

 

娘の口ぐせは、私たち夫婦の口ぐせが移ったのかなと思っています。

 

ここ数か月、出逢う人出逢う人が、もう本当に素敵な方ばかりで、心が温かくなるんです。

 

 

 

移住先の土地を探す際に尋ねた軽井沢の不動産屋のNさん。

 

長野県のことはもちろん、軽井沢周辺のことなど何も知らない私たち。

 

こちらが必要としていると思われる情報を予想し、

 

それはそれは丁寧に、生活者レベルで具体的に教えてくれます。

 

自分がそこで生活するイメージが、ありありと浮かんでワクワクするほど。

 

強引な売り込みの雰囲気は、みじんも感じさせません。

 

おススメできないことも、不都合なことも、生活者から聞いた生の声も

 

包み隠さずすべて教えてくださいました。

 

ちなみに、Nさんは休みをもらって、畑仕事をしたり、養蜂のお手伝いをしたりと、

 

プライベートも仕事も関係なく、ただただ生きることを楽しんでいる様子なのです。

 

 

 

世田谷の不動産屋のKさん。

 

狛江の自宅を売る際に、お手伝いしてくださったKさん。

 

 

「このような個性的なお家は、好きな方はきっといるはずです。お任せください!」

 

最後の最後まで、献身的で丁寧なサポート。

 

そのお人柄と仕事っぷりにとことんほれ込み、信頼した私。

 

思わず心の内をポロリと。

 

これからのことや教育のことやコーチングのことまで。

 

すると、Kさん。超本格的に打ち込んでいるゴルフで、数年間コーチを付けているとのこと。

 

そのコーチのお陰もあり、メンタルが高まり、成績もグングンアップ。

 

強く興味をもつ私に、なんと、先日Kさんが連絡をくれました。

 

もしよければ、そのコーチを紹介しますよと。

 

そして、なんとわざわざそのコーチと一緒に東京から長野まで来て下さることになったのです。

 

(※もちろんご家族への口実は、ゴルフだそうですが(笑))

 



そして、最後に。新築の1ヵ月点検に来てくださったKさん。

 

 

細かいところにまで気を配って、チェックした後、

 

「困っていることはありませんか?」と、どんな話でも親身になって聞いてくれました。

 

ここでも親しくさせてもらい、心うちとけたため、いろんな話に展開。

 

仕事を始めた経緯、長野の生活について、子育てについて・・・

 

 

 

すると、もともとは「ウェディングプランナー」だったこと

 

「埼玉県」に住んでいたこと

 

「人(お客さん)と一緒に創り上げられる仕事なら、何でも構わない」とスパッと仕事を辞めたこと

 

「子育ては自然豊かなところと決めていた」こと
 

「縁もゆかりもないけれど、思い切って長野県に移住した」こと

 

「社長の考えに共感したため、全く畑違いの建築業界に飛び込んだ」こと

 

Kさんの「あり方・生き方」に深く共鳴したのでした。

 

ご近所なので、家族ぐるみで是非一緒にBBQでもしましょうと、約束しちゃいました。

 

 

 

このあまりにも素敵な出逢いに、やっぱりどうしても考えちゃうんです。

 

どうして、こうもみなさん素敵なんだろう?って。

 

 

すると、みなさんに共通しているところが見えてきます。

 

みなさんと私とは、ただの仕事上のつながりなのかもしれません。

 

こちらは、いわゆる「客」です。

 

でも、そんなことを越えて、「人としての温かさと誠実さ、そして何よりも自然体な生き方」

 

私はそこに惹かれたんだなぁ~と、妙に納得しました。

 

もちろん仕事です。

 

客の前で、そう見せているだけなのかもしれません。

 

でも、その人の生き方や魅力って、接していて伝わりますよね。

 

ここでご紹介したどなたも、「やりたいことをやって、楽しそうに生きてる」ことが、

 

ひしひしと伝わってきます。

 

 

 

思わず、先生も同じなんだろうなぁ~と。

 

 

先生が、プライベートも充実させながら、「自分らしく自然体」で子どもの前に立てる

 

そんな先生の生き生きした姿を子どもが見られたら、それが何よりの教育になるんじゃないかなぁって。

 

 

でも、先生たちの置かれている状況は、とっても厳しい。

 

だから少しでも、先生たちが「自分らしく」生きられるように、支えていきたい。

 

私のこれからの人生、そこに注ぎたい。

 

 

 

※この記事を書いている今、庭先から娘の「Tさんする」声が聞こえてきます。(笑)

 

 


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