ウエスタンモード千秋楽おめでとうございます。
千秋楽を迎えたので、今までネタバレで書けなかったことについてちょこちょこ。
といっても、全体の感想はまだまとまっていないので
結局コールマンについておもったことから。
書きたいことや、すきだったこれ、ということだけで、考察とかではないです。
ラクガキというか、アタリみたいな絵を交えつつ。
よろしければ、どうぞ。
土屋さんは“おちゃらけない役”と聞いて、
あれ、もしかして悪役なのかしらとおもっていたりしましたが
“悪役”じゃなく、非常に魅力的な“敵役”で、大変このみな役どころでした。
コールマンはとことん真面目。
だからこそ、軽いノリながらも本気でやりあってくるハリーをショーマンだとはおもわない。
打たれてなくても打たれちゃう 笑 “助けられた”とおもえちゃう。
皆がまっすぐで疑うことを知らないからこそ、どんどんズレてくる面白さ。
たまたまでも、ハリーに受けた恩を返そうという義理堅さや、
まっすぐなロニを見込んでその矛先をロニに向けてあげたり、
アルバートを裏切るではなく、コールマンの信念のもとに、
さりげなく皆を導いているところが非常に魅力的です。
過去のことはあまり描かれてはいないけれど、きっとロニのおじいさんとアルバートは
西部開拓時代の戦友みたいなものだったのかしらと。
全く違う二人のありかたを見ながら、戦略に無い方法では決して攻め込まない
アルバートの器のでかさと強さに惹かれてアルバートの元につきつつ
村を守るために何もしないことが最善だと考え、
それをつらぬいてきたロニのおじいさんの意志のつよさも尊敬していたんだろうな。
だからこそ、ロニのおじいさん亡き後、村を牛耳るだけに留まっているアルバートに
“こんなところ(もちろん村そのものではなく、ちいさな村を牛耳っている立場)
にいる器じゃない”と、気づいてほしい、
もっと上を見てくれるひとのはずだという期待をつねに持ってついているはずだし、
ロニのおじいさんが守ってきた村が、意図しない方向に変わっていくことも、良くはおもっていない。
ロニが立ち上がることを、待っていた一人なんじゃないかとおもいます。
ロニと対峙した際、”アルバートとやりあって勝てるのか”
”お前の言う平和とは、一体何なんだ”と、
つねに追い立て、問いかけるような姿勢でいるのは、
返答次第でロニに村を託せるかどうか判断しようとしているのかしらとおもいます。
“村の歴史を変えてみせろ”というのは、立ち上がったロニにおじいさんの面影を、
村の未来に可能性を見たからこそ出たセリフなんだろうなと。
さらにラストで“村に笑顔が戻った”というセリフが、
そういった気持ちを象徴していてまたとても印象的で。
コールマンは、一歩引いたところではあるけれど、
全体を見て、村とアルバートの未来のどちらもを導いた
影の立役者だなとおもいます。
そういった立場としての流れで、アルバート側から村側への場面転換のとき
コールマンが長くステージに残るような演出になっているのが
両者の橋渡し的存在にいるコールマンを表現しているのかしらと感じています。
あと、コールマンの個人的にツボなところとして
“ずいぶんフランクなやつだな”と、ポーカーフェイスながらもハリーに興味を持った風にしていてニヤリ。
早くも“このひと、あんまり悪いひとじゃないのかな”とおもったり。
しかし、ハリーたちのあまりに挑戦的な態度に
“棺桶を二つ用意しておけ”と言って出て行くシーンには、
王道西部劇のありかたと魅力を感じてお、お、お・・・!とおもいました。
わりと上のほうにあるぽっけからコインを取り出す仕草はちょっとかわいかったりもしますが、
素直に格好いいです。
(これは、マスターの“つけとくよ~”のくだりにも感じました。格好いい!)
ハリーと真剣勝負でやりあっている(ハリーの銃に弾ははいっていないですけど 苦笑)シーンで
ハリーたちを止めようと、割ってはいるロニに対し、
“何のつもりだ!”と、真剣勝負を邪魔されたことへの苛立ちを見せるところ。
あ、これが西部劇的な武士道精神だ!と、とってもグッときました。
で、中断の銃を空に撃つときの体制の美しさから、
銃を撃った瞬間の身体のブレ感が生で、でもすごく決まっていてとてもこのみです。
あと、ハリーに後ろをとられて敗北を認め
自分から“撃て”と促すところも武士道的にガツンときたのですが、
その後、撃たれて(弾の入っていない銃で 笑)倒れて、
アレ、でも痛くないぞ?血、出てないぞ??ていうか多分撃たれてないぞ???
と、困惑しながらも、最終的にハリーに“いいから倒れて!”
と促され倒れるコールマンも非常にかわいかったのです、が、
それより何より、撃たれた(再三言いますが、弾の入っていない銃で!)瞬間、
本気で苦しみの表情を浮かべるコールマンが
なんだかとっても愛しいです・・・!
条件反射的にそりゃ誰でもそうなるものなんだとおもいますが
でも、あのコールマンが!弾の入っていない銃で撃たれて本気であの表情を・・・!とおもうと
ぎゅっと鷲掴まれるような、えもいわれない気持ちになってしまいます。
鰐塚がアルバート側に仕掛けたときに、上から落ちてくる激しいパッチワークのお馬さん(?)に対して
膝から崩れたり、上に覆いかぶさってみたりと
いつも違ったリアクションを見せるコールマンも、毎回楽しみでした。
OPで、あれはほぼ土屋さんとして馬に乗っていたのだとおもうのですが
そのときに馬の首を撫でるようにしていた仕草を、
ラストに登場したアルバート用の白い馬にもしていたのが
妙にキュンときました。ごーろごろよしよし。
あと、コールマンの出番がすくないという風にも聞いていたのですが、わたしは全く感じませんでした。
もちろん、多く出ているにこしたことはないのですが、出番の多さよりひとつひとつのシーンの重み
・・・というか、意味が深かったので、かなり充実した役に見えました。
アルバートとの関係や、村との関係等、わりと謎めいた部分もありますが、そこはあえて説明してしまわず
イメージしていける部分を残しているからこそ魅力的な役なんだとおもいますし。
*pnish*の比率的にすくない、という意味で出番がすくないということなのかもしれませんが
それについても、舞台上では*pnish*というくくりであまり見ていなかったというわたしの目線に加え、
舞台上にいなくても感じる魅力の余韻があったりして
やっぱりコールマンはコールマンとしてつねにしっかり話の中心にいたとおもうのです。
それでは、ひとまずこのあたりで・・・