スタンレーの魔女、当時の感想1 | and world

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*pnish*関係のこと、日常を語るブログです。

たまに絵も描くかもです・・・

ミカシネを期に、スタンレーの魔女を観たかた、

スタンレーの魔女の記憶を思い起こしたかたが多いとおもいますので

乗っかって、わたしが去年書いたスタンレーの魔女の感想文を。


・・・というより、一度しか観られないうえ

DVD化しないということで、

舞台の描写、個人の感想入り混じりの

覚え書きのようでもありますが・・・


自分の記憶が違うなり、日によって違う部分があるなり

なにか“こうだったよ!”ということがあれば

是非教えていただきたいです。


しかし、自分の文章でも、若干今と価値観というか

感じ方が違う雰囲気があって

あれ?と、おもったりもした文章ですが・・・


とりあえず、以下。長いです・・・

何故アメブロには“続きを読む”が無いんでしょう・・・

本編に触れたくないかたのために反転で。






開場とほぼ同時に入場。ステージを見ると中央のコックピットらしきものに座りぼんやりと浮かび上がる人形。
でも人形なんて使ったら後々にわざわざ暗転つかってはけさせるのも不自然だしもしや…?と、おもいつつ、そのまま待っていると、音楽(スタンレーの魔女)がかかり、役者さんたちが登場する。そして、中央の人形が…動き出した。
それは、土屋さん演じる敷居。ゆっくりとあたまをあげ、遠くを見据える。
席が遠かったとはいえ、本当に微動だにしないままだったので、てっきり人形だとおもっていました。
しかも、開場から30分、ずっとあの場に居たということに強い衝撃。
演出の御笠ノさん、土屋さんとしては、さぞしてやったりかと思われ。
実際、してやられました。最初から引き込まれました。

最初は土屋さん演じる敷居が”スタンレーの魔女”を音読しているところからはじまる。

それはファントム=F=ハーロックという男の話。彼は天涯孤独、友人は愛機のアルカディア号と、そのアルカディア号をもってして超えることの出来なかったスタンレーの山々。



「私とアルカディアは、生涯においてただ一度、空での敗北を味わった・・・・

無念の涙をのんで引き返す私が、ふと、ふりかえった時・・・・

山が笑っていた!!

さながら魔女のように、ひややかに無力な人間の敗北を、あざ笑っていたのだ・・・・

私は、ファントム=F=ハーロック・・・

私は、スタンレーの魔女に敗れた男だ・・・・・」



それは、敷居が好んで読み続けている小説。敷居は今日もスタンレーの魔女に想いを馳せながら、実際に飛ぶ機会を与えられず過ごしている。

敷居が真剣にその本を読むさまに、今はスタンレー山脈は楽に越せるのにと、茶々を入れる大平。それに対して敷居は「男にしかわからんよ、その気持ちは」と、返す。

(ここで、大平が”俺も男ですけど~!証明したろか!?俺のは魔人やぞ!”と、ズボンを脱ぎ始める。それに対し“インキンくさいものを出すな”と、制止する敷居。うっかり敷居が大平のモノに触れてしまい”え、何で触ったん??魔人見るのはエエけど触ったらアカンやろ!”と、そういったやり取りのエンドレス(笑)しかも、その様子を通りがかりの足立に目撃されてしまい、あらぬ疑いをかけられる二人。大平が説明しようとするも、どんどんドツボにはまってゆき、最終的に敷居がわかりやすく説明して、事なきを得る(笑))


敷居は爆撃機部隊の操縦士。しかし飛行機を壊してばかりの落ちこぼれチームのため戦闘に参加させてもらえず、まったりと日々を過ごすばかり。

小説を読んでは“小説のなかに入れたら”と夢に浸る敷居、投下訓練と称して石ころを投げて遊ぶ流山、長距離爆撃行に対する耐久試験と称して寝てばかりいる尾有、腹から爆弾を投下しつづける熊田(笑)、飲んべえの出戻中尉。

もっとしっかりしたほうがいいと思いつつも、ゆるゆるとした空気に心地よさを覚えてもいる人たち。

だらだらした空気をどうにかできないかと模様替えを提案するも、物をちょこちょこと動かした結果、いつのまにやら全てもとの位置に戻っていたり(笑)


(この”模様替え”は、操縦桿の向きを逆さにしたり、中央にかかっていた洗濯物を右側に寄せたりと、ほんとうにささいなこと。

しかも、ひとつ変わるごとに“おお~!”と、歓声をあげる一同(笑)

このとき、後ろのほうにかかっていた黒板に、窓から覗く女の子の絵を描き”窓から女子”と言うなり皆身なりを気にしはじめたり、寝ている中尉を洗濯物のように吊るそうとしたり(洗濯物、洗濯物、中尉、洗濯物、といった形にしたかったらしい 笑)、かなりユルッとした遊びが入ります。

しかも、最終的に全て元の位置にもどり“だいぶ変わったな・・・!”とか言いながらまたいつもどおりの日常に戻っていく。誰もツッこみません(笑))


そこにやってくる零戦のパイロット後藤。

それなりに才があるにもかかわらず、落ちこぼれの一員となっている敷居や、視力が悪いために飛行機に乗せてもらえなかった足立をはじめ、何も出来ない爆撃機乗りたちを見下すようにつめたい言葉を投げかける。

そこに戦闘に出ていた飛行機が帰還する。数が足りない。後藤とおなじ零戦乗りの石田中尉が負傷して帰ってくる。

その姿を見て、皆が戦っている間なにもできずにだらだらと過ごしていたことを申し訳なく思うとともに、飛行機が好きで、飛びたい気持ちは強くありつつも飛行機を与えてもらえない自分たちにやるせなさを感じる一同。


“飛びたい・・・”

”そうだな・・・・飛びたいよな・・・!”

“ああ。”


あらためてその意思を強く確認する。

そこで、敷居がある案を思いつく。

壊れた飛行機の使える部分を寄せ集めて自分たちで飛行機を作り、次の戦闘に参加しようというのだ。

とたん、目をきらきらと輝かせ、行動的になる敷居。(このときの敷居の強い瞳も印象的。)

一同も、敷居の熱に動かされ、一気に活気付く。

しかし、意気込んで向かっていこうとした敷居がなぜか冷静にもどってくる。

どうしたのかと疑問に思っていると”今日は土曜日だ”と、一言。

土曜日はライスカレーの日。皆、ライスカレーは大好物なので、いっせいに駆けていく。


こういったところ、すごく少年らしくてだいすきです。

いままでのシーンからもずっと感じていましたが、皆、大人であって大人じゃない。飛行機が好きだから乗りたい、ただそれだけな少年なんです。

たまたま彼らがこの時代に生まれてしまって、飛行機に乗るには戦闘に出るしかない、そういう状況下だっただけであって。

しかし、そう思っても自分たちで飛行機を作ってまで、死ぬかもしれない戦闘に参加するという気持ちは理解しがたい点も多いです。

でもこの時代に、夢だけを追いかけて行動をおこせるなんてとても素敵で、皆がどんどん愛しくなってしまうんです。