※この記事は、ニュースで話題になった「SaaSの死」論(AIが業務ソフトを代替するかもしれない懸念)を、投資目線で整理したメモです。
SaaSだけじゃなく、銀行・投資ファンド株まで売られたのがポイント。
用語(SaaS/MaaS/プライベートクレジット)も、なるべくかみ砕いて解説します。
(出典:日本経済新聞 2026/2/5 の報道内容をベースに整理)
1. まず結論:なぜ「銀行・ファンド」まで売られたの?
結論から言うと、今回の下落は「ソフトの話」だけで終わらず、「お金の流れ(融資・投資)」に連鎖したからです。
- AIが業務ソフトを一部代替するかも → SaaSの将来成長に不安
- SaaS株が売られる → その周辺(情報サービス等)にも波及
- さらに、SaaS向けにお金を出している側(投資ファンド・銀行)にも警戒が広がる
2. 用語を整理:SaaS / MaaS / ○○aaSって何?
ここが分かると、投資ニュースが一気に読みやすくなります。
SaaS(Software as a Service)
ソフトを買い切りではなく、月額・年額などでサービスとして利用する形。
会計、営業管理(CRM)、契約管理、デザインなど、企業の業務の中心に入り込みます。
MaaSは2種類ある(混同注意)
- Mobility as a Service:移動(交通)をサービスとして統合(経路・予約・決済など)
- Model as a Service:AIモデルをサービスとして提供(API等で使える状態に)
今回の話題は主にAI側の文脈ですが、言葉が混ざって使われることがあるので注意です。
3. 何が起きた?:「SaaSの死」論が広がった流れ
報道では、AIツールの機能拡張などを受けて、「既存の業務ソフトや情報サービスの一部をAIが代替するのでは?」という見方が強まった、とされています。
ここで大事な注意点:
これは「未来が確定した」わけではなく、市場が不確実さを嫌って一気にリスクオフに振れた、という捉え方が安全です。
4. 数字で確認:下落が「SaaSだけじゃない」
報道では、SaaS・ソフト関連だけでなく、情報サービス企業、金融関連にも売りが波及しました。
ポイント
- 個別株だけでなく、テーマ全体が売られている(=需給の影響が出やすい)
- 「怖い材料」が出ると、良い会社でも一緒に売られやすい
5. ETFが動くと“連鎖”が強まる
ソフトウェア関連のETFが売られると、構成銘柄が機械的に売られやすくなります。
その結果、個別 → ETF → 個別のような波及が起きやすい。
6. 「SaaSの死」 hookup:企業が消える話じゃない
この言葉、かなり強いですが…
本質は「SaaS企業が全部なくなる」より、“課金の前提が揺らぐかも”という議論です。
たとえば、SaaSは「ユーザー数(シート数)」で課金するモデルが多い。
もしAIが作業を代行して、人が画面を触る時間が減るなら…
「今の課金モデルのままで伸びるの?」という疑問が出やすい、というわけです。
7. なぜ“ソフト以外”も売られた?(法務・情報サービスなど)
AIが置き換えるのは“アプリ”というより、もっと広く「作業」です。
契約書チェック、調査、要約、分析…この辺りは業界をまたいで影響が出る、という見方が広がります。
8. 本題:なぜ銀行・投資ファンドまで?
SaaS企業は成長のために資金が必要で、融資やファンド資金が関わります。
そのため市場が不安になると、「資金提供側のリスク」まで連想が広がりやすい。
9. 用語:プライベートクレジット(超ざっくり)
プライベートクレジット=銀行以外(主にファンド)が企業にお金を貸す仕組みです。
株とは別の資金ルートなので、普段は見えにくい面もあります。
- 「貸している相手、大丈夫?」
- 「評価損(値下がり)が出る?」
という連想。結果として、関連企業や金融株が売られやすくなります。
10. これからどうなる?(断定せず3パターン)
ここからは将来の整理です。断定はできません。
ただ、考え方としては大きく3つに分けると理解しやすいです。
- 置き換え:単機能でAIが真似しやすい領域は厳しい
- 同居:SaaSがAIを内蔵して価値が上がる
- 再編:強いプレイヤーが統合して勝ち残る
11. 投資視点:AI時代でも“強いSaaS”の条件
中長期で見るなら「勝ち残り条件」を押さえるのが大事。
チェックリスト(例)
- 業務の中核に深く入り込む(ワークフロー深度)
- データが溜まるほど価値が増える(データ優位)
- 乗り換えが痛い(スイッチングコスト)
- 規制・監査・セキュリティ対応が強い
- AIを“内蔵”して生産性を上げる(置き換えではなく同居)
12. 直近で何を見ればいい?(ウォッチポイント)
短期は需給でブレます。なので、判断材料としては以下が重要です。
決算とガイダンス(成長率の変化)
- 解約率(チャーン)
- 顧客単価(ARPA/ARPU)
- 粗利・営業利益(AI投資で収益性がどう動くか)
- AI機能の“実装”が収益につながっているか
13. まとめ
「SaaSの死」=企業が消える断定ではなく、課金前提が揺らぐ懸念が強まった、という整理が安全です。
そして、その不安はお金の流れ(融資・投資)を通じて、銀行・投資ファンド株にも波及しやすい。
あなたは「過剰反応」派ですか? それとも「構造変化」派?
よければコメントで教えてください。
免責
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の銘柄・商品の売買を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の調査と責任で行ってください。









