「年利3%と4%って、たった1%じゃん?」
……これ、FIRE(資産形成の到達)だと、普通に“数年”ズレることがあります。
今回は前提を固定して、年利3% vs 4%で「目標1億まで何年かかるか」をシミュレーションしてみました。
(※理解しやすくするための単純化モデルです)
■結論:1%差は“数年差”になり得る
- 条件次第で、到達年数の差は約1.5年〜約5年
- 長期ほど効く(複利は指数)
- ただし、年利を取りに行ってリスクを上げすぎると退場=年数∞(到達しない)が最悪コスト
■今回の前提(固定)
今回の比較は、条件を揃えて「年利の差」だけを見るために、前提を固定しています。
- 初期資産:500万円
- 目標:1億円
- 積立:毎月一定(10/15/20/25/30万円)
- リターン:年利3% vs 4%(一定と仮定)
- 税・手数料・インフレ:いったん無視
■目標資産の目安:年間支出 ÷ SWR
FIREの目標資産は、ざっくり「年間支出 ÷ SWR(取り崩し率)」で置くことが多いです。
代表例がいわゆる4%ルール(=年間支出の25倍)ですね。
例えば年間支出300万円だと…
- SWR 4% → 7,500万円(25倍)
- SWR 3.5% → 約8,571万円
- SWR 3% → 1億円
※SWR(取り崩し期の話)と、積立期の年利(増やす話)は別物です。混同注意。
※SWRは前提(資産配分・期間・相場環境など)によって変動し得ます。

■なぜ1%が効く?複利は「指数」だから
年利3%→4%は「毎年+1%」の小差に見えますが、複利は残高全体に倍率がかかる指数成長です。
だから年数が伸びるほど差が積み上がり、最後に開きやすい。
直感で言うと「72の法則(概算)」がわかりやすいです。
年利4%は約18年で2倍、年利3%は約24年で2倍。
2倍になるスピードが約6年違う、という話。
■本丸:到達年数の差(表で検証)
前提を固定して、「目標1億まで何年か」を表で比較するとこうなります。
- 毎月10万円:差は約5年(4年11ヶ月)
- 毎月30万円でも:差は1年6ヶ月
「たった1%」が、普通に年単位で効くのが分かると思います。
■注意:年利4%を“確実に取りに行く”方法はない
ここが一番大事。
平均リターンは長期でならされますが、現実は毎年ブレます。
特にFIRE直前・直後の暴落はダメージが大きく、リスクを上げすぎて退場すると、
年数∞(=到達しない)が最悪コストになり得ます。
■結局、再現性が高い最短ルートはこれ
- 支出を下げる(目標額が縮む)
- 積立を増やす(入金力は裏切りにくい)
- コストを下げる(実質利回りを守る)
- 淡々と継続(暴落でも止めない仕組み)
▼YouTubeでも、フリップ(表)を使ってサクッと解説しています。
あなたは想定利回り、どれくらいで置いてます?
(3%派?4%派?)コメントで教えてください〜!
免責(必ず掲載)
※本記事は一般的な情報提供であり、特定の金融商品・投資手法の購入/売却を推奨するものではありません。
※シミュレーションは「一定利回り」を仮定した単純化モデルです。実際の市場リターンは変動し、税金・手数料・インフレ等により結果は大きく変わり得ます。
※投資には元本割れを含むリスクがあります。最終判断はご自身の状況(支出・資産配分・リスク許容度・税制等)に合わせて行ってください。



