テレビのワイドショーで、野菜のダシ「ベジブロス」を料理研究家の先生が提唱していた。
野菜の皮やクズなど、つまり捨てるところを煮てダシを取る方法である。
やっと!という気持ちだ。
残念ながら誰かが流行らせないと浸透しない。浸透しないどころか思いもつかない。
それはクズ野菜を利用することではなく、料理によってダシを変えるということ。
日本料理は世界文化遺産にもなっただけあり、その味付けには確立されたものがある。特に素材を活かす事とダシの取り方は芸術ともいえる。
しかし洋食の方は、というと全て同じような味。和食特有の「素材を活かす」ことが洋食には全くなされていない。
ミネストローネスープも菜の花のリゾットもチキンブイヨンで調理される。
ミネストローネの野菜と麦のハーモニーも、菜の花の香りも味わえず、チキンの味で食べなくてはならない。そしてメインは肉料理だったりする。「食べわけ」の考えがあってもいいのだが。
野菜を何十分も煮ろというのではないのだ。野菜系のダシが2,3年前までは売ってなかった。探し歩きようやく自然食の店にあった。
おばさんに聞いてみると「メーカーは作っても売れないからねー」という。
それが最近ようやく普通のスーパーマーケットにも置くようになった。
日本以外の国には普通に売ってるのだが…。それは日本人ほど素材の味にこだわらない国でも、ベジタリアン人口の少ない国でもです。
ついでにキノコ系のブイヨンが出れはいいですね。