次の日病院で家に連れて帰る事を伝えると、相談員が号泣して喜んだという。

きっと母が来る人、来る人に家に帰りたいと訴えていたんだと思う。


急ピッチでケアマネを探してくれて、木曜日にベッドが入り金曜日に帰ってくると父から電話があった。


旦那は木曜日の夜勤明けでそのまま再び伊勢へ帰った。

母を迎える部屋をヘルパーや訪看が使いやすいように整えている途中で父と喧嘩したりしたらしい。


金曜日に母が帰ってきて、旦那から今帰ってきたよ。と連絡があった。


おそらくモルヒネなどの影響もありほとんどせん妄のような感じで、支離滅裂なことを言っていると聞いた。


そんなになるほどモルヒネを投与されても痛みが強くずっと背中をさすってあげているとのことだった。


夕方に姉とその子どもたちも揃ってみんなに会った。


0時少し前に旦那から電話があった。


少し前に呼吸が止まって今先生を待ってる。


落ち着いた声だった。


2023年6月18日


あと5日でお誕生日だった。

お誕生日パーティーをやってあげたかった。


あとから聞いた話しだが、うわ言のように姉の名前を呼んだり、自分の兄妹のことを呼んだりしていて私のことも呼んでくれていたらしい。


なんだかよくわからないが急に大きな声で「あぁ!また入れんかった!お父さん。どうしよ」と言ったりしていたらしい。


旦那はあの世の門みたいのがあってそこに向かおうとしてたのかな?と、解釈していた。

私も同じような事を思った。


不思議な話といえば、お見舞いに行く前名古屋にある姉の家に寄った。

その途中、住宅街の細い道の真ん中にでかい亀が歩いていた。

旦那が車に轢かれないように近くの水路の近くに運んだ。


そして病院で家に連れて帰る宣言をした帰り道。

旦那が伊勢の実家の近くでまたしてもでかい亀が同じように道の真ん中を歩いているところに遭遇し、同じように田んぼのほうに逃した。


そして今年の一周忌。

姉が実家に来る途中、また亀を見たそう。


どんな意味があるのか。または本当にただの偶然かはわからないが、そんなに大きい亀がしょっちゅう現れるような場所ではないので不思議だ。