”モチベーション” 走る理由 | 酒井根走遊会のページ

みなさんこんにちは。

 

酒井根走遊会です。

 

今回は“モチベーション”という内容です。

 

さてこの“モチベーション”という言葉、どのような意味で捉えていますか?

“やる気”・“意識”という意味で使っている方も多いのではないかと思います。

英語ではそのような意味も含まれますが辞書を引くと次のような言葉が書いてあります。

“動機(づけ)”

“動機付け“とはあまり聞きなれない言葉ですが、私なりに”モチベーションと動機付け”に関しての考えを以下にまとめました。今取り組んでいるランニングに対しての今後の明確なビジョンにもつながるかもしれません。最後までお読みいただければ幸いです。

 

 

走る理由

“あなたはなぜ走るのですか?“

ランニングの経験がある人はどこかで質問されたことがあると思います。

その答えとして

“健康増進”・“ダイエット”・“ランニング友達との交流”・“美味しいビールを飲みたい”・“自分の記録を更新したい”・“フルマラソンを完走したい”などたくさんの理由があると思います。

また、「同じ質問でも、多種目の選手にトレーニングのランニングに関してした場合、

“脚力の強化”・“筋持久力の強化”・“心肺機能の強化“など、トレーニングに入れる理由を答えると思います。

 

少し質問を変えて

“なぜ競技をするのですか?”

日本語で“競技”というとトップアスリートのレースを指しそうですが、実際にはアマチュア選手の記録会に出たり、ロードレースを走ったり、フルマラソンを走ったりといったように、結果を狙ってトレーニングを積んでいくことを指しています。これはランニングのレベルは関係なく多くの人に当てはまります。

その答えとして

“この大会で勝ちたい”・“自己ベストを出したい”・“フルマラソンで4時間を切りたい”など、現在行っているトレーニングの行きつく先を理由に答える人が多いと思います。

 

これら“走る理由“を聞かれたときに答える自分なりの理由が一つの”モチベーション“、つまり”動機付け“といえます。

 

 

自分の走る理由

“全てのランニング時に、自分が持っている走る理由“

上記で挙げたことは、“全てのランニング時に、自分に内在している走る理由”。つまりいつも自分をランニングへと駆り立てるモチベーションということになります。

 (私の走る理由:①一緒にワークアウトをする・レースに出て同じ景色を見る ②自分に挑む    特に同じトレーニンググループでペースを作る時・レースでペースを作る時は何とも言えない緊張感・心地よさ・達成感がある。このための準備として日々の練習の理由がある。 自分に挑むことはランニング生活の目標・年間の目標・年間の要所にある大会・そして日々行う小さなタイムトライアル、これらが私の日々のトレーニングへ導いている。)

 

“今日のトレーニングを走る理由”

自分自身が“走ること”に取り組む中で、私たちは日々のトレーニングを行います。

みなさんは“今日のトレーニングをする理由“を毎日考えていますか?

“今日のトレーニングをする理由“というのは意外と重要ですが見落とされがちです。何となく習慣になっているから走る、というのもいいと思います。

 

 (今日走る動機は新しいシューズで走りたい!これも一つのモチベーション。こうしたモチベーションが大きなモチベーションに対してポジティブに働いていくと良い。)

 

しかしまず優先したいことは“自分の走る理由”・“走る意味”を考えたうえで、“今日トレーニングをする理由”・“トレーニングの意味”がついてくるということです。

自分の根幹にある“モチベーション”・“動機付け”を見失わないことが今日の練習をより内容のある練習にするだけでなく、練習の選択や故障リスクの軽減などにもつながってきます。

 

例えば、“美味しいビールを飲みたい”という大きなモチベーションのランナーがいるとします。

このランナーが、ランニングが習慣化して膝が痛いにもかかわらず、ランニングを継続したとします。結果、膝を壊して走れなくなり、その間、美味しいビールは飲めなくなります。この膝を壊して走っている間は“自分の大きなモチベーション以外のところ”で走っていることになり、結果ランニングに対するモチベーションは失われてしまいます。

 

別の例では、ある選手は“28分台を出す”というモチベーションで競技に取り組んでいたとします。この選手は“12月の記録会で28分台を出す”という目標が近づいていました。迫りくる大会と意識が大きくなるモチベーションで練習しています。12月のレースが迫る中、11月の練習で練習を選択する際の動機→“28分台のレースのために必要なこと”を無意識でなく意識的に行うことができます。

実際には目標が近づいてモチベーションが強く意識されるよりも、常にモチベーションを基にランニングに望めることが良い。しかしランニング生活の中でこの意識は意識下・無意識下となることが多く維持することが困難となります。

(レベルを問わず、ニュージーランドの多くのランナーにとってNZロードリレー選手権は一つの大きなモチベーション)

 

意識と無意識

自分ランニングに対する“モチベーション”・“動機付け”を明確にすることは、ランニング生活を向上させていくとても重要なポイントです。最も重要なポイントといっても過言ではありません。

これを理解しておくことによって、今の自分の進むべき道は正しいか、今選択していることは矛盾していないか、現在のランニング環境があっているのか、といったことを分析できます。“モチベーション”なので分析ということは本当のところは必要ありません。しかし、ランニングをしている上での外的な要因によってジレンマが発生して、“モチベーション”から外れたことにも取り組まなければならない場合も出てきます。

こうした外的要因と“モチベーション”から外れたランニングが、根幹の“モチベーション”を失わせることは珍しいことではなく、とてもありふれていることなので、注意しなければなりません。

 

ここでも一つ例を挙げましょう。

ランニングが好きで、ただ純粋にレースでの競り合いや勝負が好きな選手がいます。

彼のモチベーションは“レースで競り合うこと”です。その選手はやがてプロ選手として活動し始めました。プロ選手としてランニングを楽しめていましたが、スポンサー企業からは“勝つこと”を求められます。また、生活のために“レースでお金を稼ぐこと”が必要になります。

彼のモチベーションは“レースで競り合うこと”でしたが、やがて彼の走る理由は“勝つこと”・“お金を稼ぐこと”のみを理由になってしまいました。そんな中で走り続けた結果、彼は“レースで競り合うこと”というモチベーションを失ってしまい競技を続けることが困難になってしまいます。

 

もし彼が“レースで競り合うこと”を最大のモチベーションとして意識して持ち続け、その大きな枠の中に“勝つこと”・“お金を稼ぐこと”が二次・三次的なモチベーションとして意識下でコントロールできていたなら、その大きなモチベーションは失われることはなかったでしょう。

 

“大きなモチベーション“を常に最優先にして考えながら、その他の外的要因からくる走る理由を理解することは意外と難しいことです。

特にその環境が監督・コーチの管理下に置かれた“チーム”、スポンサー企業の意向の元に活動する“プロ選手”であればなおさらです。

しかし逆に、“自分のモチベーション”と外的な要因で与えられる“モチベーション”がうまく繋がっている、もしくは自分の最も大きなモチベーションとその他のモチベーションが刺激し合っている時、選手はさらにステップアップしていくことが可能です。

 

自分自身とのミーティング

自分自身が”走る理由”を明確にすることは非常に重要です。この”走る理由”を明確にすることによって、日々のトレーニングに対してポジティブに臨めるようになることは間違いありません。そしてトレーニング計画の実施・選択も的確にできるようになります。さらに各ワークアウトの達成度をそのまま目標に対する効果として吸収していくことができます。つまりパフォーマンスを向上させ、狙った結果を出しやすい環境を作れるということです。

 

・ 最初にランニングを継続できた“モチベーション”

・ 今の自分を突き動かしている“モチベーション”

・ 今日のトレーニングを決める“モチベーション”

・ 走りながらペースと距離を選択する“モチベーション”

・ 練習後にどのように体を回復させるかという“モチベーション”

他にもたくさんありますが、すべての行動の裏にある“モチベーション”・“動機付け”を根幹にある”走る理由”に繋げられるようにするとランニングに対してとてもポジティブになれます。そしてそれが私たちのランニング生活を豊かにしてくれます。

 

“自分の走る動機”・“競技をする理由“・”走り始めた頃のモチベーション”・”今日走る理由”・・・

 

目標が不透明な今、少し落ち着いて考えてみるのもいいかもしれません。

新しい目標が明確になった時、今よりも純粋な気持ちで“走ること“そしてワークアウトに向き合えると思います。

 

 

さて昨日の私のトレーニングですが、Albermarle Rdを全力で上ってきました。

タイムは1分53秒と追い風で出したコースレコードまであと1秒と迫りました。

ほぼ風がないコンディションでは1分55秒の自己ベストを約2秒更新です。

最後の50mは前回よりも遅くなっている分析が出ていますが、中間で落ちなかったことが良いタイムに繋がりました。中間では勾配が13%の部分が多くペース維持が困難ですが、この区間をリラックスしつつも維持して駆け抜けることがタイムを出すポイントになりそうです。

 

今日は、トレーニング紹介動画はありませんが、今日のブログの内容を踏まえて、自分自身とのミーティング時間を作ってもらえると嬉しいです。

 

それでは今日もHave a nice day👍