自体重・チューブでのトレーニング ~スイング動作~ | 酒井根走遊会のページ

みなさんこんにちは。

 

酒井根走遊会です。

前回の記事では“5㎞クロカン”を行った報告をしました。

今回は前回の続きでクロスカントリーとランニングエコノミーについて解説したいと思います。

トラックで速い選手、ロードで速い選手、クロスカントリーで速い選手と走る路面によって得意不得意があると思います。

(統計を取ったことがないのでわかりませんが、世界クロカン・世界ハーフ(世陸マラソン)・世界陸上1500~10000mの上位の国別もしくは地域別人数を比較すると面白いかもしれません)

 

ニュージーランドの選手、オーストラリアの選手はクロスカントリーを走ることが上手です。多くの日本人と比較して一つ言えることは“不整地上での推進力”の違いです。

これもデータをとって調べたことがあるわけではないので、完全に私の経験と一緒に走った感想です。私が脚と体のバランスに集中しないといけないような路面でも、彼らは路面を気にせずぐいぐいと前に進んでいきます。

 

一つ考えられることは、“ランニングエコノミーの質の違い”が上げられると思います。

 

日本人は昔から“体重を減らしてランニングエコノミーを上げる”という方法が一般的だと思います。欧米人と比べて骨格が小さく華奢な日本人は彼らよりも体重を軽くすることによって同じエンジンを積んでいる場合(もし同じVO2maxの数値であれば)、有利なポイントになるという考え方です。

 

対して、ニュージーランド・オーストラリアの選手は骨格の大きさから、体を絞っても体重はあまり減らないので180㎝くらいの選手であれば日本人より5~10kg重いというのが一般的です。こうした選手がランニングエコノミーを上げるために行っていることは、体幹周りの筋力トレーニングです。ウェイトトレーニングにも取り組みますが、“効率よく・無駄なく・速く“一つ一つの動作を推進力にするためのトレーニングを行っています。

今回はそのいくつかを紹介したいと思います。

 

“自体重“・”チューブ“トレーニング

今回狙いたいポイントは、

・     接地時のブレを無くす

・     シザースを強化する

というポイントです。

接地時のブレは膝周りの筋肉と思われがちですが実際には臀部の筋肉が重要です。また素早いシザース(進行方向に向かって体を引っ張る膝だし)も臀部が重要な役割を果たしています。

 

膝を出す勢いで推進力を得られることを確認する

①     上ジャンプ動作

・     まっすぐに立つ

・     片脚を少し曲げて浮かせてスイングする

・     勢いよくハイニーをして体が浮き上がることを理解する

 

   
 

②     前ジャンプ動作

・     まっすぐに立つ

・     片脚を少し曲げて浮かせてスイングする

・     勢いよく前に膝を出して体が前に誘導されることを感じる

※どちらの動きも接地脚の膝は曲げずにジャンプ動作は行わない。スイング脚に体が持っていかれることを感じる。

  

 

片足立ち

・     膝を抱えてストレッチ

・     つま先立ちになる

・     膝を抱え込まないで挙げる

・     つま先立ち

 

 

チューブで臀部・股関節の動きに負荷を掛ける

①     膝上げ

・     片足立ち同様の動き

         

②     脚入れ替え

・     仰向けで行う

・     チューブを足裏の前方に掛けると負荷が上がる

 



   

 

写真ではわかりにくいかもしれないので、動画でも確認できるように準備したいと思います。

ハードルドリルで刺激できる部位とよく似ているので、自宅でハードルドリルができない時などに行うと効率よくトレーニングを補えると思います。

またこうした臀部・股関節周りのトレーニングはアキレス腱やふくらはぎの故障予防にもつながります。バランスのいい動きは体の末端の動作をサポート・負荷を軽減して継続したトレーニングを可能にします。

 

さて昨日のトレーニングですが、

15分JOG+坂ダッシュ10秒×4+芝生ダッシュ7秒×4+15分JOG

と軽めのトレーニングでした。

 

今日は曇り空と雨からのスタートですが、午後は晴れる予報なので、晴れ間が見えたら走りに行こうと思います。

 

それでは今日もHave a nice day👍