壁と対話 2
夕方、仕事からスイミングスクールへお迎え。五時に終わるタスクに
「壁でも行くか?」 「行く行く!」 「すぐ暗くなるぞ」 「ぜんぜん平気」
よし、だったら丸山台の壁打ち公園だ。そろそろ日没だから空いてるん
じゃないかな。
公園に着くなり走り出す。よーしやっぱり誰もいないや。一面のコート
反面づつで二人が打ち始める。自分はすべてのボールに打ちやすい打
点に入ってやる(足を運んで自分のフォームで打球できるように)と意気
込み、一定のリズムでフォアとバック。時々横を見ると、今日のタスクは
サーブがテーマらしい。まだどこに上がるか儘ならないトスに、必死に
スイングを試みている。壁から返ってきたボールは、ツーバウンドだろう
とお構いなし。最近始めた振り上げるストロークで飛びついている。
途中二人でラリーをする頃には、すっかり辺りが夜の色に。張り切って
いたパパも疲れてトーンダウン。ギブアップだ、また壁で自分でやりなさ
い。するとすぐさまサーブを始める。そんなに好きだったのか、テニス。
すっかり体力を使い果たし、大の字に横になっている僕を横目に、もくも
くとボールと壁と対話を続けている。今の君にはアドバイスもいらない。ひ
たすらに対話し、戯れてみればいい。戯れた先になにがあるかなど、考え
ることなく・・・!
