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団体戦の試合となると、やはり個人戦と違って一球に重みが
のしかかる。いやその重みの中身は、一点一点を見守る仲間
の視線だ。そして横浜市民大会の視線は、最早敵味方関係な
く、お互いの選手を応援する温度で保たれている。37度の炎天
下に、テニスウエアの100人が大挙して終結。 あっぱれ、尋常
ではない情熱趣味人!ただひたすらにボールを追う、その行為
は、あらゆる情報や物質の氾濫する世界の中で、ある種の瞑想
状態と考えてもいいのではないか。もちろん始めから、自分では
なくボールが主役だという真理に気づく訳ではない。コートの中を
動き廻っているボールが、最後に誰かの手の中に落ち着くその時
に、こころ穏やかな瞬間がやって来る。いろいろな欲に意識を奪わ
れ、右往左往彷徨う僕らの意識が、100人の笑顔と共に静まって
いく様子を、黄色いボールが恍惚の表情で見守ってくれた。
試合の結果は3試合、すべて3対2の僅差での勝利。最後の対戦
相手のリーダーは、「ナイスゲーム」と会場を去った・・・。
