夏の太陽
天高く真上から、垂直に浴びせられる太陽光線。
ランチの後は、あの太陽と語らいながら仰向けになる。
サングラスなんかはずして麦茶をこぼした。普段ならすぐに拭くのだろうが、
あまりの暑さにその動作に至れない自分がいる。太陽のエネルギーに押さ
えつけられて、体が大地に定着されていく。日頃自分に感じる軽率な言動や
姿勢の不安定さ。今は全てがトロトロに溶けて、熱く熱く煮込まれていく。
あまりの眩しさに無意識に目尻に力をいれている。思いっきり瞼をひらくと、
今度は南からの風が眼球にあたってくすぐったい。
きっとやって来る、あの蝉の季節が。
きっとやって来る、あの海の季節が。
きっとまた感じる、何か楽しいことをしなくてはと焦る、夏特有の気持ち。
裸足になって地面と繋がり、片足になってバランスをとる。自然と両手は頭の
上へ。そういえば、確かこんな格好だったかな、山下公園の少年たち。木と木
の間のベルトに乗って、片足両足バランスを、とったりとられたりして楽しんで
いた。負けずに僕も太陽と、風と芝生でバランスを楽しむ。永遠に続く今と一緒
に、溶けて乾いて転がっていく・・・・。

