大ちゃんへの手紙
読書について。
あの、20年程前の自分、フライングソーサー(レンタルレコード店)で
CDを拭いたり、JO’S BARから石川町に歩いて、終電に乗り損ねて
再びJO’Sに戻ったりしていた時代。既にあの頃から大ちゃんは、僕(
大ちゃん)は文章の人と言っていた。はっきりと憶えているのは、そこに
憧れや嫉妬のようなものが混在していたからで、意識して本を手に取り、
いつか自分もOOの人って言ってみたいなぁ、なんて雲を見上げてそん
な気分に浸っていた。
ホテルの朝食はバイキング、みたいなもので手当たり次第に文章を読
んでみた。斉藤孝さんの本にもある通り、ヨガの先生方もおっしゃる通り、
沢山読んでも何の整理もされないまま、消化されない麦飯の上にクロワ
ッサンを重ねて押し込んでも、取り立てた効果が期待できるわけもなし。
そんな時代から比べれば、幾分落ち着いたかもしれません。ヨガの先生
は2冊くらいを持ってくださいとおっしゃられた。もちろん理想はそうなんだ
けど・・・。今の自分を認めてあげて。無知からの脱出に読書は助けになろ
うか。
不安や迷いの心の拠り所。そんなどうしようもない癒しの空間の真ん中に、
読書を選んできたのだから、まずは感謝です。そうそう・・・。この助けがなか
ったら、今はないのだから。これからも一文字一文字、大切にしながら読ん
でいきます。「効果」なんて知りません。何の期待も、何の獲得も。それ以外
に何もない、澄み切った水と空気のバイキング。そんな風に雲を見上げて、
やっぱり本を手に取ってしまって、恥ずかしながら眼で追っています・・・。


