1988秋
時間 (わたしのもつ時間の感覚について少し)
何かを見つけると
うれしくて どんどん積み上げてしまう
病に冒されるように
大きく重く積み上げる
過去が生まれた
積み上げたものを捨てなければ
それには技術が必要だ
技術 技術
実は他人(ヒト)から聞いた言葉なのだ
技術
積み上げたものを捨てない人がいる
他人のことは知らねえよ
捨てる瞬間だけが今なのに
他人から聞いたこの言葉も
積み上げてしまえば
過去が生まれる
今度の過去は 今に近い
そのぶん色気を感じる
いやらしい色気だ
”時間”というタイトルだから、というわけでもなく、
過去、今、などという言葉を使ってしまいました。
少し恥ずかしいです。「色気を感じる」部分では、
自分の持ついやらしさを感じました。言葉を連ね
ていく時いつも感じるものです。
~うん、よく解説して下さって、よく判りました。
ありがとう。この‘恥かしさ‘って大切なんだよな。
サンキュー 吉増剛造
大学一年の時の言語表現の授業。課題に提出
した何ともいえないもんもんとした詩のようなもの
に、吉増先生がコメントをくれた。不埒なモラトリア
ム青年の呟き一つ一つに、とっても誠実に向き合
ってくださった先生のコメント。授業中の表情や言
葉の選び方、歩き方に至る仕種の全てが優しい愛
に満ちていた。こちらこそ・・・サンキュー!

