スワミ
スワミ、ブラフマナンダ氏。
34歳にしてヨガの求道者、出家しヒンドゥー教に帰依している。
母国イスラエルでは大学で物理学を学んだとか。学問を追及し真理への欲求
も高まるにつれ、宗教や精神的な世界に興味が移行していく。まもなくアシュラ
ムでの生活を始めて11年、まっすぐにヨガと向き合ううちにとうとうスワミ(大先生、
アシュラムのリーダー、聖人)になってしまった。
だいたい僕らの大半は、その若さとは裏腹の堂々たる振る舞いに惹かれ、なぜ
あなたはこんなに早く「そこ」へ行ってしまったのか、との質問を遠慮もなく繰り
返した。彼はとても丁寧にそして誠実にその問いに答え、僕らを唸らせた。
でも本当に僕らが知りたいのはそんなことではなかった。
きっとどんなにヨガに邁進しても「そこ」に行けないであろう僕ら一般ピープルは、
何を頼りに生き続けられるのか。あるいは「そこ」に行くのが少し怖いだけの臆病
さを、謙虚な性格と楽観視してひそやかな毎日に納得し続けるべきなのか・・・・。
もう少しシンプルに!具体的に!
日本に戻って横浜に暮らしていても「ヨガ」ないし「それ」は実践できるのでしょうか?
そうそうこういうこと!
残念ながらそれは非常に難しい。ここで(アシュラムで)ならいいのにね・・・。とても
優しい口調でなだめる様に話してくれた。
考えてみればその通りだった。ヨガの考え方をほんの少し知って、なんだか良いみ
たいなんて程度に学ぶうちに、「そこ」が見えてくるような気がしていたけど、まだまだ
「そこ」も「どこ」もないのだ。
そう思って気を取り直してアーサナクラスへ。ただただ自分の意識と身体の宇宙に
思いっきりのめり込んでしまえばいい。とっても幸せな時期なのだ・・・・。
