こんにちは。

 

これから数回にわたって、卵子提供.comの内容を元に

不妊治療の情報をお伝えしたいと思います。

 

今日はなかなか難しいテーマですが、

卵子の老化ということをお伝えします。

 

こちらの図をご覧ください。

 

点で結んだ折れ線グラフは分娩率を示し、左側の縦軸が「%」です。

右側の縦軸は「人数」となり、治療を受けた人と妊娠した人の数値です。

 

 

ご覧いただいてわかるように、年齢が上がるにつれて

不妊治療をしていても分娩率は低下していく傾向にあります。

特に、35歳以降では低下率も著しく、

・35歳では16.3%

・40歳では8.1%

・45歳では0.7% となっています。

 

年齢が上がるにつれて妊娠率や分娩率が下がっていくのには、

さまざまな原因がありますが、なかでも卵子が老化することが一番大きな原因となっています。

 

卵子の元となる原始卵胞は、胎児のとき、すなわち母親のお腹にいるときに

その数が最も多くなっていて、そこから先は年々減ってきてしまいます。

 

過去の投稿「卵子と原始卵胞。そして高齢妊娠。

 

胎児の状態のときに、600万個の原始卵胞は、生まれたときには200万個になり、

生理が始まるときには10万個にまで減っています。

 

特に大事なことは、新しく原始卵胞がつくられることはないために、

年齢を重ねるごとに卵子も老化してしまうのです。

 

 

さらに詳しくいうと、細胞の中にあるミトコンドリアが老化してしまうのです。

ミトコンドリアはエネルギーを作る重要なもので、

胚盤胞になるまではミトコンドリアは新しく作られることはなく、

胎児のときのままのものが頑張ってエネルギーを作り続けます。

 

過去の投稿「卵子の老化とミトコンドリア

 

受精してからの細胞分裂には大きなエネルギーが必要となりますので、

そのためにどうしても年齢が高くなると、胚盤胞にまで育つ割合が下がってしまうのです。

 

年齢が高くなると染色体異常もおこりやすくなるため、着床率が下がったり、

流産してしまうことも増えてしまいます。

 

 

これらが、卵子の老化で妊娠や分娩率が下がってしまう主な原因です。

次回は、日本の体外受精の現状についてお話をしていきたいと思います。

 

 

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