気持ち、一つで勇気が出るの例として、誠にはこんなことがあった。
誠がまだ小学校3年生のとき、運動会で短距離走があった。
運動場のトラックを使用するため、スタートは階段式スタートだった。
誠はその階段式スタートの仕組みを理解できていなかった。
ただ単純に、先頭から走る児童が有利で、最後尾から走る児童が不利だと視覚的に思い込んでいた。
当然、実際には先頭というのは、1番外側のコースのことで、最後尾というのは1番内側を走るコースのことである。
理解できない誠は小学校3年生のときの運動会で先頭のレーンになった。
つまり自分からは先頭に見える位置だ。
誠は心の中で、
「ラッキー。今年の運動会は先頭からスタートだ。勝てるぞ。」
そう思い込みおもいっきり走った。
誠は1位となった。
そこから走ることに自信をつけた誠は、その後の運動会の短距離走は全て1位だった。小学校6年生の最後の運動会以外は。
自分は足が速い。
誰にも負けないと思い込んでいた誠は、気持ちの油断からか小学校最後の運動会で2位になった。
悔しかった。
その悔しさは、現在でも記憶に残っている。
とは言っても小学校3年生のときの階段式スタートの勘違いから自信をつけた誠は、ほぼ1位だったことは事実だった。
勘違いでも間違いでも自信をつけること、気持ちのあり方がとても大切であることを知った。