【ダブり】
ここの学校はいわゆる「ダブり」も多くいた。
「ダブり」とは、前年度進学できずに、もう一度、1年生をしている年上の同級生だった。
彼らは前年度、多少なりとも問題があり進学ができなかったわけで、すぐに更生できるわけではない。
その一部の「ダブり」生徒たちは年上ということもあり名前は「君」付けで呼ばれていた。
少しだけ他の生徒からも特別扱いされていたように見えた。
だが、「ダブり」のほとんどは、また進学ができずに問題を起こして停学になり、出席日数が足りずに退学をするケースがほとんどだった。
たまにしばらく残っていた「ダブり」生徒も次第に威厳がなくなり、「ただのダメな年上」ということでイジメの対象にもなっていた。
高校1年生が終わる頃にはその「ダブり」もそうだが、通常の生徒も問題を起こしたり不登校になったりして多く退学をしていた。
当然、他校の生徒への暴力事件や報復行為もあり、ヤンキー漫画のようだった。
しかし、漫画とは違うのは、問題を起こした生徒は停学になり出席日数が足りなくて早々と退学になるということだった。
漫画だと、いろいろな高校を占めて主人公はトップに君臨するわけだが…。
2年生のスタート時は、学年の一クラス以上か二クラスぐらいの人数は明らかにいなくなっていた。