【三日坊主】
以前書いていたように、高校に入学してバスケットボール部へ入部した誠であったが、ここでも中学の時と同様に続かなかった。
誠は体を動かすことは好きだったが、集団スポーツには向いていなかった。
集団で何かを目標にして、その組織で励むということができなかった。
誠はそんな、自分の性格を責めた。
何で俺は続かないのだろう
何でこんなにプレッシャーを感じてしまうのだろう
自問自答を何度もした。
それでも答えは見つからなかった。
ただ自己嫌悪が強くなるだけだった。
しかし、そんなある日、誠の父親が教えてくれたことがあった。
それは、
「三日坊主でもいいじゃないか。
それでも三日は続いたのだから。
また再開すればいい。
そしてまた三日目に辞めてもいい。
合計で九日したのだから。
その繰り返しで
気が付けば、多くの日数を費やしたことになる。
三日坊主になるかもと、恐れて挑戦しないよりはいい。」
その言葉に誠は救われた。
父親の様々な経験、人の心の弱さ、社会の難しさを知ってきた苦労の末の言葉だった。