[ワシントン 31日 ロイター] 米議会予算局(CBO)は31日、2012年会計年度(2011年10月─2012年9月)の財政赤字が1兆0790億ドルに達するとの見方を示した。成長低迷で法人税収が押し下げられており、米国の財政赤字は4年連続で1兆ドルの大台を超える見通しとなった。
昨年8月時点の予想は9730億ドルで、赤字幅を引き上げた格好。
CBOはまた、米議会が給与税減税を今年末まで延長した場合、財政赤字は12月までにさらに1000億ドル膨らむ可能性があると指摘した。
CBOの予想は現行の法律を前提としており、ブッシュ減税などが今年末で失効すると仮定している。このシナリオで13年度の財政赤字は5850億ドルに縮小する見通しで、米財政赤字の対国内総生産(GDP)比は向こう10年間で平均1.5%と持続可能な水準に低下すると予想している。
13─22年度の累積赤字は3兆0720億ドルとなる見通しだが、減税などが延長され、昨年議会が合意した自動的な歳出削減が発動されなかった場合は、さらに8兆ドル近く膨らむ可能性があるとしている。
CBOは12年の米実質国内総生産(GDP)伸び率を2.0%(対第4・四半期比)と予想。13年については、現行の法律の枠組みで減税措置の終了が想定されているため、成長率は大幅に減速する見通しとしている。
格付け各社は今のところ、CBOの予想に反応していないが、財政赤字の1兆ドル超えが続くとの見通しは、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が昨年引き下げたトリプルA格付けを米国が取り戻す正当性をほとんど支持しないだろう。
共和党はCBOの予想について、オバマ大統領の経済政策への「厳しい批判」と指摘している。
共和党のポール・ライアン下院予算委員長は「4年連続での1兆ドル以上の赤字」とオバマ大統領の任期中に膨らんだ「多大な債務を圧縮する信頼性のある計画の欠如」を強調した。
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