【ベルリン時事】ドイツのウルフ大統領がニーダーザクセン州首相時代に、懇意にしていた実業家とその妻から低利融資などの便宜を受けていた事実が明らかになった。検察当局は違法性はないとして捜査しない方針だが、癒着疑惑は国民の批判を浴び、同大統領は窮地に立たされている。
ドイツの大統領は国家元首として国民に範を垂れるべき立場とされる。ウルフ氏はメルケル首相が率いる与党・キリスト教民主同盟出身で、大統領就任を後押しした同首相にとっても打撃となっている。
ウルフ氏は州首相だった2008年、実業家の妻から自宅購入資金として、銀行より低い金利で50万ユーロ(約5100万円)の融資を受けた。その後、この実業家が米フロリダ州の別荘にウルフ氏を招待したことが判明したため、州議会が実業家との関係をただしたところ、同氏は融資を受けていたにもかかわらず、「ビジネスはしていない」と回答していた。