株式会社Mに勤めるAは上司の主任Yからのパワハラに襲われていた。

お偉方に相談するも不調に終わり会社に対しての忠誠心は既になく、

不信感とただ生活のためだけに働いた。


昼当番はYがすることが多かった。

昼休みから戻るとハンコ押しをするように言われた。

「お前、昼何やっとたんだ?」

と、喉元まで出かかったが飲み込んだ。


月末・月初は試算表や棚卸表を作成したりで忙しかった。

試算表をあるとき消費税を1ケタ間違えて打ち込んで提出してしまった。

しかしYも社長も素通りでハンコが押されて返ってきた。

所詮、数字のお遊びの仕事だと思った。


株式会社Mではなぜか始業時間より早く出社して掃除をする決まりになっていた。

段々会社にいる時間がもったいなく感じて資格取得の勉強をした。

スーツの胸ポケットに単語カードを入れて掃除してる振りして勉強。

トイレにいって戻るついでにまた単語カード、Yが外出すればまた単語カード。

帰宅してからはテキストを読み、問題集を解いた。


段々昼当番を任されるようになったので

こっそり問題集を持ち込んで解いた。

試験を受けた、合格した。

また1つ履歴書に書けることが増えた。


主任Yの下で働く部下A

Yに振り回されてAの最大の仕事は、Yのご機嫌を伺う事だった。


YはAだけでなく他の部下にもやりたい放題だった

ここで部下Bについてのやり取りを1つ紹介しておく

「B、この件は俺が子会社の社長が今来てるからあとで聞いておく」

数分後…

「B、社長帰っちゃうけどあの件聞かなくても良かったのか?」

昨日から知っていたトラブルを

「今さっきBから聞いた」と平然と言うY


だけどYは馬鹿でもあった

隣の課の電話が鳴っているのに自分の机の電話の受話器を取り上げたり

他人の携帯がなっているのに自分の携帯を引き出しから取り出そうとしたり


またYはプライドが高かった

Yの課にはPCがYの机1台あるきりで

Aが使いたい時には席を変わってもらっていた

その間、電話で聞いた要らないメモ用紙はAの机に置き放しだった

あるときAが

「これはゴミですか?私に捨てろという事ですか?」

と、聞くと

「ゴミと言うな、ウチはな、これで商売やってんだぞ!!」

と的外れ言葉が帰ってきた。









彼の名は、山田孝之(仮名)   芸能人とは同姓同名だが無j関係である

株式会社Mに勤める主任Y。

Yからのパワハラに悩んだ部下Aはついに社外でお偉方に話を聞いてもらう機会を得た。


結論から言って、解決につながるような事にはならなかった。

旨いもの食わせて話を聞いてれば良い程度にしか考えていなかったのだろう。

ただでさえ休日も少なく、Yのせいで拘束時間も延びているのに

成果が出なかったのは失望した。


Yはしたたかだった。

お偉方がいるときは決して部下達を振り回しているように見えないようにしていた。

お偉方が不在になると本領発揮。

言ってない事を言った、聞いていた事を聞いてない

どうして知らないのか、なぜ報告しないのか

その一方で色んな事に首を突っ込む割には何も問題処理能力のないY


Yはライバル会社から来た人間だった。

ライバル会社の営業部長を引き抜いた際にオマケでくっついてきた薄っぺらい存在価値の乏しいモノだった。


Aにはパワハラの病魔が着々と出始めていた。

食欲が出ない、腹部の膨張感、後頭部を鷲掴みにされたような頭痛

肩・背中の凝り、疲れが取れない、早朝覚醒、日内変動

しかし、このような症状を感じ取れる能力さえも失われていた。

(続く)