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バイカルアザラシのnicoチャンネル

 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 三重県立飯南高等学校のハナノキ。真っ赤に色づきました。今年は寒冷前線が一気に日本列島を通過していったので、風が強く吹いて校庭は落ち葉で真っ赤っか。

 

 なんと不思議な光景なのでしょう。幹に寄りかかって眺めていると異世界に引き込まれていきそうな感じ。

 

 西に傾いた太陽がハナノキの影を引き延ばし、黒くなるはずの影が真っ赤に色づいた葉で赤く染まりました。空に向かって張り出した小枝は、秋の高い青空をつかもうとしているのです。

 

 秋の青空さえ赤く染めようとしているハナノキ。それでも強い冷たい西風が無残にも色づいた葉っぱの一枚一枚をもぎ取っています。すべての葉っぱが落ちたら冬が来ます。空は赤から青に。

 

 そして、鉛色の黒雲に覆われるようになると空から真っ白な物がゆっくり落ちてきます。紀伊半島の山深い渓谷には早い冬が訪れます。「雪は天からの手紙」と表現した氷雪学者がいました。雪は空気中の塵が核になって結晶します。今は、塵ではなく、窒素酸化物などの人間活動の核が雪を作ります。雪に車や工場の煤煙が核になってできているなら、それは地球が汚れつつあること。雪の結晶は私たちへの警鐘の手紙なのかもしれません。

 

 

 昨日からの雨は上がって、今朝は晴れてきて風が強く吹いています。右のピークが伊勢三山の白猪山です。その中腹には深野の棚田の集落があります。一番下の集落には櫛田川が流れています。

 

 東海自然遊歩道を自転車で漕いでいくと沢蟹が山道を通せんぼしています。近づいてみるともう大きなはさみを振り上げて真剣に通せんぼ。

 

 檜林で暗かった山道に一筋の光明が差してきました。向こうは明るいです。

 

 トチノキが紅葉しています。その下の道には水たまりができています。

 

 水たまりに近づいてい見るとトチノキの紅葉が鏡のように映っています。水たまりも紅葉することってあるんですね。

 

 黄色に色づいた葉っぱは秋の日差しが透過してより美しくなりました。

 

 秋の青空に光る銀色の穂はススキ。秋風が気まぐれに吹くのでススキの穂に焦点が合いません。

 

 ススキの穂の高垣の上には綺麗に耕された水田が広がっていました。こんな山深いところにも米所があるのでしょうか。周囲はもう冬のたたずまいです。

 

 

 

 

 松阪牛まつりベルファームで行われました。予選を通過したのがわずか50頭、その中から肉付きや毛並みなどを審査して、最優秀の牛は数千万円の値がつきます。最高は、五千万円で家畜一頭の値段ではギネスブック級の高値です。今年は3032万円で津市の朝日屋というお肉屋さんが落札しました。

 

 会場内は屋台が出ています。陸前高田市からホタテの屋台があってこれまた美味しそう。松阪市は陸前高田市と友好関係にあり、東日本大震災では市役所の職員やボランティアを送りました。

 

 松阪肉というと高価なのですが、市内のお肉屋さんでは100グラム600円程度からあります。細切れという骨に着いているお肉は400円程度で、この部位が一番美味しいです。すじ肉はおでんに入れれば最高で250円程度です。松阪肉は骨まで松阪肉。皮は財布などに加工され、捨てるところはありません。内臓はホルモンになり、これがまた美味しい。

 


 最優秀になった人は、千人分のすき焼きを来場者に振る舞うことになっており、大盤振る舞い。会場は「
高校生レストラン」でドラマになった相可高校食物調理科の生徒達が作った松阪牛弁当が売られていました。買おうと思ったらすぐに売り切れ。今年も食べはぐれました。

 


 品評会には歳を重ねた
レジェンド達も顔を出して鋭い目つきで評価をしていました。なんと言っても午後は牛を散歩させたり、ビールを飲ましてリラックスさせたり、焼酎を全身に吹きかけてマッサージをする肥育方法。美味しいお肉はここから生まれるのでしょう。

 


 広い会場には松阪牛の焼き肉を食べることが出来、七輪からもうもうと煙る姿は滑稽でした。

 

 松阪牛まつりの様子を2分にまとめました。画面をクリックするとご覧いただけます。

 

 

 やっと雨が上がりました。木々はどれだけ色づいたのでしょう。川辺の原生林は赤くならないうちに葉を落とし始めました。それが川底に溜まって、そちらの方が美しい。朝、まだ昨日からの雨雲は白猪山にかかっています。それでも晴れに向かうことは雲の動きで分かります。

 

 朝日が昇るとススキの穂が輝きました。その向こうには銀杏の木。一雨毎に秋が深まります。

 

 道ばたに落ちた栗の木の落とし物。美味しそうなのに、お猿さんも猪も食べません。

 

 茶花の季節になりました。冬も間近。ふんわり咲いています。

 

 コップブラシは雨粒を集めて重く垂れ下がっています。

 

 青虫はここでさなぎになるのを決めたようです。どんどん変態を繰り返しています。体はもう硬くなって動きません。早くさなぎにならないと冬が来ます。

 

 ペンステモンの小さな花には雨粒が絡まって、一層美しくなりました。薄紫の花びらが緑に囲まれて美しい。それもそのはず、花言葉は「いつまでも見とれています」なのですから。

 

 紅葉はまだ紅葉していません。朝日が楓の葉っぱに透過して、幹まで緑に染まりました。これが赤く色づけば幹も紅潮するのでしょうか。

 

 

 

 

 松阪市飯南町粥見にあるハナノキ。赤く色づきました。

 

 真っ赤です。これが赤くなると周囲の山々の紅葉が始まります。

 

 水彩なのに油絵風。どうしても上手く描けない。

 

 気を取り直して茶倉駅へ。小さな道の駅です。

 

 抹茶ソフトをゲットしました。二階から見下ろす景色は最高です。

 

 展望台からは烏岳や松阪市飯南の集落が見えます。ここにはアメダスがあり、日本で最高気温の出るところで有名になりました。櫛田川が蛇行していてあまりにも蛇行が激しいので盆地のような地形です。なので夏は暑く、冬は寒い。

 

 展望台から降りると絶壁からは立梅用水の取水口が見えます。

 

 清流櫛田川を横切る茶倉橋。吊り橋があって向こう岸はキャンプ場になっています。

 

 吊り橋の中央から見ると川面に森が映っています。今年は何回も増水したので、川の汚れは流れ去って川底まで見えています。

 

  道の駅というと温浴施設があったり、巨大な体験施設や地元特産のマルシェがあるのですが、ここ茶倉駅はこぢんまりとした食堂とお店があるだけです。小高い丘からの眺望は最高です。しかも、展望台からは一段と視界が開けます。景色を楽しむには絶好の場所です。それでもお昼時には食堂はいっぱいになります。

 

 これからは紅葉の季節でいっそう賑やかになります。眼下には伊藤園の「お~い、お茶」の茶葉を提供していたことがあります。深蒸し茶はどんな水でも美味しい緑茶を楽しむことができます。