紀伊半島の見たい桜 part5 「竹の国」の山桜 | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 平安時代に「竹の国」と呼ばれた地域があります。紀伊半島の中央部にある多気町です。ここの山桜は見事です。

 

 対岸は松阪市です。稲荷山公園の桜も見事。

 

 油田公園は江戸時代は庄屋さんでした。今はお医者さん一族、しかもみんな名医。ここの桜も見事。

 

 春爛漫の季節になりました。甍と白壁、桜がよくマッチしています。

 

 ボタン桜は花が大きいので輝くように咲いています。

 

 キイロタンポポが田圃の畦に群落を作りました。

 

 ムスカリの花。青紫が絶妙に美しい。緑の草原に一瞬で見つけられるほど鮮やかな色をしています。

 

 田圃にレンゲソウの青の絨毯か敷かれています。そして、このレンゲの花。日ごとに強くなるお日様の日差しが花びらを輝かせています。自ら光っているかのようなまぶしさです。

 

 

 画像をクリックすると動画になります。今日の空撮、見てね! 馬 馬 馬

 

 山凍り、山眠る冬は終わり、桜の季節となりました。三つ寒くなり、四つ暖かくなる一雨毎に気温が上がる三寒四温の季節も終わりました。雨が降る毎に冬の枯れ野には、濃いピンクのホトケノザが咲き、薄青色のイヌフグリが群落を作っています。黄色タンポポが群落をつくり、田圃のレンゲソウが真緑の絨毯を敷きました。そこには春の日差しに輝くかのように薄桃色のレンゲが花をつけました。 


 誰が植えたのか、それとも自生しているのか山には桜が咲いています。冬の枯れた森は緑が芽吹き、枯れ枝はどれもが花をつけています。純白のもの、薄桃色のもの、濃い桃色のもの、白から赤へと色とりどりの桜は、どれ一つ同じ色の物を探すのが難しいです。 

 
 ひときわ目立つのが
東海自然遊歩道から見える桜です。その桜はマイロナイトの絶壁にそそり立ち、そこから根を張り岩を裂いているのです。日ごとに強くなるお日様はその桜の花びらを輝かせます。遠くから見てもそのオーラは他の桜を寄せ付けません。どのようにして岩から養分を吸い取り、岩を裂いていくのでしょうか。そのとてつもないエネルギーはどこから来ているのか。自然は厳しければ、厳しいほど美しいといいます。これほど過酷な環境の中で春の青空に誇らしげに枝を伸ばし、桜の花びらを開いている大樹を見たことがありません。


 ドローンは多気町の空を飛んでいます。平安時代、延喜式という法律で「竹の国」と呼ばれた街です。名前の通り、竹林が各所にあり、一山が竹林でできている所があります。ここのタケノコは絶品です。特に春先に出るタケノコは京都の料亭の食卓に上がります。新鮮なタケノコは生で食することができます。最初にいただく春の山菜はフキノトウがありますが、タケノコは春の到来を感じさせる味覚です。どこへ行っても桜の花、竹の国に春が来ました