立梅用水の廃道を行く その先にあった物とは!!! | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 三重県多気町には立梅用水が通っています。今は東海自然遊歩道に指定されていてのんびりと散歩やサイクリングに使われています。

 

 立梅というように沿道には梅が植えられています。今はススキの穂も枯れています。その向こうには10mもはあるかという梅の大樹。白い花びらをつけると豪華絢爛。

 

 檜並木の遊歩道を抜けていきます。日差しがないので寒くて仕方がありません。檜林の向こうには集落が見えます。

 

 遊歩道はここまで。いきなり通行不能の看板が。

 

 行ってしまえと強行しましたが、行く手を阻むのは旧立梅水道のトンネルです。もうここまで来たら戻れません。人は、目的地があると危険を冒しても先を行きたくなります。

 

 暗いトンネルを怖々抜けても、容赦なく山崩れに倒木で行き手を阻みます。

 

 トンネルの向こうには明るい世界が。手掘りの壁面は見物です。向こうには春が来ているような景色が見えます。

 

 トンネルをくぐるのはやめて回り道をするのですが、ここでは崩れそうな崖から木の枝が垂れ下がっています。

 

 もう少しで廃道が終わりそう。ところが、崩落花崗岩で道は塞がれていました。そこをバイクを担いで登ります。もう後戻りをしたら今までの苦労が無駄。集落は目の前です。

 

 やっと集落にたどり着きました。小さな祠の横にはどんど火がありました。この地方では左義長を焼く風習があります。

 

 やっと廃道から抜けると国道166号線に出ました。川にはループ橋が架かっています。向こう岸はリバーサイド茶倉というバンガローで泊まることができます。

 

 道マニアには聖地になりそうです。でも、危険度は☆☆☆くらいかな。自己責任の世界でした。立ち入り禁止ではありませんが、落石覚悟で。

 

 道の駅茶倉は、食堂があってこぢんまりとした所です。食堂の二階からはゆったりとくつろげる展望台があり、見晴らしはかなりのもの。近くには日本最大の断層中央構造線の露出している所があります。井尻遺跡は日本最古の土偶が出た所で竪穴住居の公園があります。

 

 今回、回った所を国土地理院の地図にしてみました。廃道の部分は険しい崖になっていることが分かります。ここから少し北西方向には、津市美杉と松阪市飯南町上仁柿地区を通る未成道があります。半分程は完成しているのですが、地滑り地帯が見つかり予算がついていません。これがまた道マニアには聖地のようで・・・。