紀伊半島の中部に平安時代の法律「延喜式」で「竹の国」と呼ばれた所があります。ここにはアジサイの径があり、今見頃です。小径には立梅用水が通っていて東海自然遊歩道になっています。
美しいアジサイの花ってあるものです。大抵そんな花は光輝いて咲いています。
きんいろの昆虫が止まっています。名前は分かりません。夏の日差しに照らされて金色。何とも夏の風景です。日差しは強いのですが、奥まった森なので涼しげです。
地元の小学校が描いた俳句を載せた絵が飾ってあります。どれも秀作。一つ紹介してみましょう。
アジサイは 雨に打たれて 光ってる
今年はまだ梅雨入りが発表されていません。それでも一週間に一度は雨が降ります。アジサイは雨が降ると色が濃く出てより美しくなります。雨に打たれたアジサイは花も緑の葉っぱも光り輝いているのでしょう。見たままをそのまま言葉に定着した素直な一句です。正岡子規が目指したのはこのような写生俳句なのでしょう。
どの花も美しいです。今が見頃。
園内にはビオトープもあり、メダカが泳いでいます。ホテイアオイが植わっていて花をつける頃は一面が薄青色になります。
それにしてもカエルさんの多いこと。何を狙っているのでしょう。一平方メートルあたりのカエルの数はかなりのもので、それだけ虫も多く発生するのでしょう。アジサイの葉っぱが緑なのでアマガエルも思いっきり緑です。
それにしても静か。音を立てる物は谷間のせせらぎだけです。