森の中にできた広々とした水田 | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 今日は雨のはずなのですが、まだ降っていません。それでもいつ降り出してもおかしくない空模様です。

 

 無風なので対岸の伊勢三山の中央に位置する白猪山が棚田に映っています。苗が大きくなれば映らなくなるので今がチャンス。

 

 あぜ道にはイヌノフグリが咲いています。雨が降る前とか雨上がりには真緑の中にこの薄青色がよく似合います。

 

 植物図鑑で調べても出てこない謎の花。わずか5mmほどの花なのですが、それはそれは美しく咲いています。

 

 もう5月も半ばを過ぎて、夏の気配も感じられます。若山牧水が詠んだ短歌があります。

 

 森いでて あをき5月の太陽を 見上ぐる額の 何ぞ重きや

 

 森を出て真っ青な5月の空に照りつける太陽を見上げると、なんと額が重く感じることだろうか。五月晴れの太陽の日差しはもう夏です。そのお日様を見上げると額が重く感じられる。森の中は日陰で木漏れ日が美しいでしょう。しかも、木々の葉っぱは蒸散していてヒンヤリしています。ところがいざ森から出ると真夏のような強い日差しが容赦なく見上げた額に照りつけます。もう森林浴をしていた心地よい空気は一気に夏に戻されて重々しくなってしまいます。